今回は初のベースの紹介です。Fender Custom Shop Master Built Series 1961 Jazz Bass Relic by Dennis Galuszka 2011 です。
裏も強烈なレリック加工となってます。ヘッドにデニスガルスカのサインが記入されています。拡大画像を記載します。
特徴
フェンダーカスタムショップの中でも最上位ランクになるマスタービルトシリーズのデニスガルスカ製作のジャズベースとなります。
色はブラックで3本の白いストライプが入ったオシャレなデザイン。べっこう色のピックガードもオシャレですね。
レリックはかなりヘビィな仕上がり。ピックアップの上部にかなり深い傷まであります。
ベースのMBSは非常に本数が少なく、貴重な品です。
Master Built Seriesとは
Master Built Series(マスタービルトシリーズ。通称マスビル)はマスタービルダーと呼ばれる最高の役職についた職人が木材の選定、加工、組み立てまでの行程を一人で手掛けたものとなります。
作成される本数も絞っているので球数が少なく、とても高いです。 ヘッドの裏には製作されたマスタービルダーのサインが記載されているのが特徴です。
デニスガルスカについて
デニスガルスカは家具職人として生計を立てていた傍ら、ハイエンドのアコースティックギターの製作も行っていました。
バンド仲間の誘いからフェンダーに入社し、マスタービルダー達の助手を務めながら、マスタービルダーまで上り詰めた職人です。家具職人で培った木材の選定、知識、加工技術は頭一つ抜けていたことでしょう。
以後、彼はポール・マッカートニーやジョニー・マー、スティングなどレジェンドアーティストたちの楽器を手掛けてきました。
前オーナー様があまり弾いておられなかったのか、ボリュームをいじるとガリが出ます。そのうち弾いていれば治るかと思います。
→接点復活材の処理をして治りました。
ベースの音・鳴り
音のバランスが良く、抜群に鳴ってくれるオールラウンダーなサウンドです。
ネックからボディまでよく鳴ります。パッシブベース特有のナチュラルなサウンドです。
前へ前へと主張しすぎることなく、バンドアンサンブルによく馴染みます。他の楽器の音に埋もれることもなく、まとまりのある音に仕上げてくれます。
ジャンル問わず何にでも合うのではないでしょうか。汎用性の高いベースだと思いました。
ローからハイまでどこかの帯域に偏ったりすることはなく、バランスの良いサウンドで使い勝手がいいです。
アンプとエフェクター次第でどんな音作りもできそうで良いですね。
当方はギタリストなので、数多くのベースを弾いてきたわけではないですが、音はトップクラスだと思います。国内のハイエンドブランドのベースとは比べ物にならなかったです。
ネックの太さも程よいですね。弾きやすいです。
総評
期待通りのデザイン・レリック加工・音全て素晴らしいベースですね。
流石はマスタービルダーといったところでしょうか。
これ一本あればどんなジャンルも対応できるので、本当に便利でいいベースです。
衝動買いでしたが後悔はないです。いい買い物でした。
あまり目にする機会が少ないMBSのベースですが、楽器屋で見つけたら試奏してみてはどうでしょうか。