Nash Guitars(ナッシュギターズ)T-68 Paisleyをレビューします。アメリカのワシントン州、オリンピアに工房を構えるハンドメイド・ギターメーカーです。
特徴
Nash Guitars(ナッシュギターズ)T-68 Paisleyです。
Nash Guitarsとは?
エイジド系(レリック)ギターの火付け役となり、全世界での人気、販売数世界一のハンドメイド・ギターメーカーです。
アメリカのワシントン州のオリンピア工房によりハンドメイドでギターが製作されています。
経営者であるビル・ナッシュと数名の従業員が在籍していますが、その多くはギタリストです。
ビル・ナッシュは永年の楽器売買、修理改造を通して数々のヴィンテージ・ギターの名機に触れ、それらサウンドを研究してきました。
いつまでも弾いていたくなる生鳴り、プレイヤーの細かいニュアンスをしっかりアウトプットするサウンドを手にしたその時から再現することを目指したギターメーカーです。
それをそして長年連れ添った愛機を抱きネックを握り弾いたあの瞬間の振動と感触を何よりも大切にし、また、ヴィンテージギターのルックスを手の届く価格で実現されています。
コストパフォーマンスが非常に高いギターメーカーですね。
エイジド加工に拘りがあり、そのルックスの良さも評価されています。
エイジド加工を見てもNashよりリアルなエイジド加工をするメーカーはいくらでもありますが、ギターとしてのフィール、鳴り、アンプからの出音こそNash guitarsの拘りです。
宣伝は多くされておらず、日本に輸入されてきたときは完全な無名でしたが、口コミで認識されたメーカーですね。
キースリチャーズ、ノエルギャラガー、コールドプレイ、ピートタウンゼントなどのプロのロックミュージシャンも愛用していますね。 ギターのモデルはE(エスクワイヤー)、T(テレキャスター)、S(ストラトキャスター)、JM(ジャズマスター)など幅広く取り扱っています。
仕様について
ボディ材:アルダー
ネック材:メイプル
指板材:メイプル
指板R:10R Cシェイプ
ピックアップ:Lollar Pickups
こちらはテレキャスタータイプのギターとなり、エイジド加工が施されています。
そこまでヘヴィなエイジド加工ではなく、比較的ライトな加工ですね。 金属パーツは基本的にGOTOHが使われています。
ギターの音・鳴り
レスポンスの反応が素晴らしく、ピッキングニュアンスが滅茶苦茶つけやすいロックなギターサウンドとなります。
リアピックアップ選択時の歪みのノリは滅茶苦茶いいですね。カッコいいロックンロールなサウンドです。
フロントピックアップに切り替えると音がクリーンになり、よりピッキングニュアンスが出てきます。
センターピックアップ時は両方混ざってチャキチャキしたサウンドになりますね。
ギター本体の鳴りも申し分ないです。この価格帯でこんなに鳴るんだったら最高だと思います。
プロミュージシャンがこぞって使う理由も分かりますね。
音も綺麗に分離してくれるのでストレスもないですね。
ヴィンテージというよりかはモダンテイストなサウンドだと思います。
ネックはCシェイプながらも若干太いです。極太って訳でもないのでプレイするにあたっては特に支障のないレベルですね。
総評
レスポンスの反応が素晴らしく、ピッキングニュアンスが滅茶苦茶つけやすいロックなギターサウンドとなります。
フェンダーカスタムショップあたりの高価格帯のギターと比べても、遜色のない高いレベルのギターかと思います。
とにかくピッキングに対しての反応が良く、プレイヤーの腕がそのまま反映されるギターですね。
リアピックアップ時にドライブさせたギターサウンドは滅茶苦茶カッコ良く抜群に良いですね。
音圧、音の分離に関しても悪くないといった具合でしょうか。
そこまで値段がべらぼうに高いギターではないので、現場でもガンガン使っていけそうですね。
クオリティに対してのコストが抑えられていて、優秀なギターメーカーだと思いました。