【名匠のギター】Fender Custom Shop MBS 1959 Telecaster Custom Relic by John English 2005レビュー

今回紹介するのはFender Custom Shop Master Built Series 1959 Telecaster Custom Relic by John English 2005です。

かなり控えめなレリック加工ですね。

ヘッド裏にはジョンイングリッシュのサインが記載されております。他のマスタービルダーのサインとは異なってかなり薄い笑

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特徴

フェンダーカスタムショップの中でも最上位ランクになるマスタービルトシリーズのジョンイングリッシュ制作のストラトキャスターです。

色は人気のサンバーストです。レリックは大袈裟な加工ではなく、プレイしていて自然と傷がついたようなかなり控えめな加工となっています。

わざとらしさのない綺麗な仕上がりですね。

Master Built Seriesとは

Master Built Series(マスタービルトシリーズ。通称マスビル)はマスタービルダーと呼ばれる最高の役職についた職人が木材の選定、加工、組み立てまでの行程を一人で手掛けたものとなります。

作成される本数も絞っているので球数が少なく、とても高いです。 ヘッドの裏には製作されたマスタービルダーのサインが記載されているのが特徴です。

ジョンイングリッシュについて

マスタービルダーの中でも伝説となっているマスタービルダーです。

これまでのマスタービルダーの中でもトップと言ってもいいくらい人気のあるビルダーです。(2位はジョンクルーズかと思います)

彼はヴィンテージギターに精通した多彩な知識で圧倒的なサウンドと鳴りはもちろんのこと、レリック加工もリアルに再現された芸術的なギターを製作してきました。

随分前に亡くなられているので、市場に出回っている彼のギターの本数はかなり少ないです。

年々、価格が上昇しております。最終的にヴィンテージギターのような値付けがされていくのではないかと思います。

彼のギター製作の知識は、彼の元でギターを製作していたマスタービルダーのジェイソン・スミスに継承されています。

 

ピックアップはアビゲイル・イバラ制作のものです。もうすでにフェンダーを退社して引退されてしまいましたが、機械よりも正確に手でコイルを巻くおばあちゃんです。現在はホセフィーナ・カンポスが後継者として受け継がれています。

ネックはCシェイプで太さは握りやすいちょうどいい感じです。細くもなく、太くもなくですね。

ギターの音・鳴りについて

圧倒的鳴りに加えてギラギラした高音が気持ち良いサウンドです。

ボディからネックまでえげつない鳴り方をしてくれます。

このギターを手に取って初めて一発コードを「ジャーン」って鳴らしただけで凄すぎて笑いました。ギター全体で鳴ってくれる感じがします。

その振動が手とお腹にしっかり伝わってきますね。弾いていて大変気持ちが良い。

過去弾いてきたテレキャスターの中でも圧倒的に良いですね。鳴りから音に加えて見た目全てです。

これ以上に良いテレキャスは存在するのか?ってくらい完璧。

ミッドハイが強調されて抜けの良いサウンドですね。ギラついた高音は癖になりますね。

フロントピックアップにすると、暴れない落ち着いたサウンドに仕上がります。

音の分離感も文句なしですね。コードを鳴らしても1弦ずつ綺麗に聴こえます。もっさりした感じは一切ない。

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総評

音、見た目、鳴り、どれをとっても最高峰のギターです。ケチの付け所がありません。

Cシェイプのほどほどの太さのネックも完璧。誰が使っても弾きにくいなんてことはなさそうです。

リードギターでもバッキングギターでも扱えそうですね。なんにでも対応できる万能なギターだと思います。

ジョンイングリッシュ製作のギターに外れはなさそうですね。

他のマスタービルダー製作のギターと比較しても抜群に良いと断言できます。

テレキャスターの沼から脱却できた完璧な一本だと思います。私も手放すことはないでしょう。

皆同じ事思っていると思うので、市場に出回るジョンイングリッシュ製作のギターはこの先どんどん数が減ってくることでしょう。

見つけたら即買っても損しないんじゃないかな?と思いますね。ヴィンテージギターと同じで値崩れする心配もないですしね。

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