【テレキャスの神】Fender Custom Shop MBS 1963 Jazzmaster Master Grade by Fred Stuart 1999

今回紹介するのはFender Custom Shop MBS 1963 Jazzmaster Master Grade by Fred Stuart 1999です。

テレキャスの神 当時のマスタービルダーであるフレッドスチュアート製作かつMGNシリアルがついているマスターグレードという何とも贅沢なギター。

マスタービルダーはあまりジャズマスターを作らないのでそういうポイントもレア。

びっしりウェザーチェックもあり、とても風格があります。 MGNシリアルナンバーもしっかり記入されています。 ネック裏側にはフレッドシチュアートのサイン。ペグは前オーナーがGOTOHの物に交換しているようです。

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特徴

フェンダーカスタムショップの中でも最上位ランクになるマスタービルトシリーズのフレッドスチュアート制作のジャズマスターです。

レリック加工等はなくNOSなのですが、経年劣化でウェザーチェックが入っており、とても風格のある仕上がりになっています。

そのうえでマスターグレード時期である1999年製作。ここまで全部乗せしたギターは当方、過去にもこれ一本で見たことがないです。  

世界でもマスタービルダーかつマスターグレードのジャズマスターは数本ではないのでしょうか。

フレッド・スチュアートとは?

元フェンダー・カスタムショップのシニア・マスター・ビルダーです。現在はフェンダーから離れており、2003年に「Stuart」を設立し、独立しております。

「Stuart」でも本人が製作されているモデルはやはり人気で高価格帯のハイエンドギターになっています。

フレッドは中でもテレキャスター製作を得意としており、テレキャスターを作らせたら右に出る者はいない、テレキャスターの神と言われていました。

今回はジャズマスターですが、彼の作ったテレキャスターは一度、弾いてみたいところですね。

マスターグレードとは

マスターグレードとは、フェンダーカスタムショップにて「当時の製法をそのまま再現させる」というコンセプトの元、ビンテージ物を徹底的にリサーチして設計され、ピックアップやネック等に関しては実際に当時の製作に携わっていた職人を呼び戻して製作された究極のビンテージリイシュー・シリーズです。

未だに人気の衰えないシリーズで、当時山野楽器がオーダーしたシリーズです。

1996~1999の約三年間しか製造されていません。当時、43万~50万程度の高価格帯でなかなか手が出しにくいシリーズでした。そのため、あまり売れずにそのまま生産終了となりました。

ただ、品としては最高に良いもので、ファンも非常に多く、手放す人も少ないです。

そのため、中古市場に出てくるタマ数が非常に少なく、入手は困難となっています。

塗装がめちゃくちゃ薄く仕上げられてるので「クラッキングが起こる可能性があります」と注意書きが書かれています。実際、この個体にもウェザーチェックはびっしり入っています。

通常、マスターグレードはカスタムショップの複数名の職人達によって製作されるのですが、こちらはマスタービルダーのフレッドスチュアート製。どれだけ貴重なのかわかっていただけますでしょうか。

ボディーはアルダー材です。元カラーは恐らくビンテージブロンド。

後、ギターが滅茶苦茶いい匂いします。なんですかねこれ、良質な木の香りが凄いです。

ギターの音・鳴り

ギターの音の傾向としてはヴィンテージギターのような枯れたサウンド。モダンな感じはないですね。

その上で音圧もしっかり出ていて魅力的な音です。流石はマスターグレードかつマスタービルダーの製品です。

生鳴りももちろん素晴らしいです。作りも丁寧で音詰まりも一切なく、ジャズマスターの粗い感じがないです。ただ、弦落ちはしますけどね笑

こればかりは仕方ないですね。

音色にも癖がなくTHE FENDER ジャズマスターな音。

それなのにじゃじゃ馬感がなく落ち着いていてかつ解像度もあり、分離感も申し分ない。

ネックの太さも太すぎず細すぎずの丁度良い仕上がりでとても弾きやすいです。

総評

非常に丁寧な作りでとても弾きやすい良い意味でジャズマスターらしくない素晴らしいギターだと思います。

モダンなサウンドではなく、ヴィンテージ寄りの枯れていて魅力的なサウンド。その上音圧も申し分ない。

生鳴りもよくボディから振動が伝わってきて弾いていて気持ち良いですね。

今までで弾いてきた中で一番良いジャズマスターでした。

フレッドの作るテレキャスターも気になってきますね。

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