Fender Custom Shop MBS 1965 Stratocaster Heavy Relic by Greg Fessler 2009をレビューします。安心安定のマスタービルダー製ですね。 ヘッド裏にはグレッグフェスターのサインが記入されています。
特徴
フェンダーカスタムショップの中でも最上位ランクになるマスタービルトシリーズのグレッグフェスラー制作のストラトキャスターです。色はレッドのヘヴィレリック加工です。
過去に同じマスタービルダーのグレッグフェスラーのテレキャスターも紹介しております。
今回紹介するのはFender Custom Shop Master Built Series 1960 Telecaster Journeyman Relic by Greg Fessler 2017です。[…]
マスタービルダー グレッグフェスラーとは?
グレッグ・フェスラーはフェンダー・カスタムショップの礎を築いた当時の総責任者ジョン・ペイジによって、その実力と才能を見出されマスタービルダーとなりました。
元々ギターを製作されていたわけではなく、1990年にFender Custom Shopに来てからギター製作を始めました。
元々は電気通信関係の仕事をしていたグレッグは、見習いとしてゼロからスタートしましたがロッベン・フォードのシグネチャー・ギター製作のアシスタントを務めるなどの経験を積んでいきながら、遂にはロッベン・フォードの絶大な信頼を得て、専任のパーソナルビルダーとしての地位を確立します。
わずか4年でマスタービルダーに上り詰めたビルダーです。今ではジョンメイヤーやL’Arc~en~CielのKENのギターを作っています。
仕様について
ボディ材:アルダー
ネック・指板材:ローズウッド
指板R:9.5 Cシェイプ
ピックアップ:HW 50sFAT S-S-S
割とスタンダードなスペックですね。この時期ですとピックアップはアビゲイルイバラ製作の物だと思います。
ラジアスは今回は7.25ではなく9.5です。
レリック加工はHeavy relicとなっているので強烈なビジュアルですね。
ギターの音・鳴り
ヴィンテージライクの枯れたサウンドです。
これ本当に現行品なのか?というくらいモダンなサウンドが一切感じられないです。本当にヴィンテージサウンドに寄せていってますね。
マスタービルダー製だけあって、ギターの鳴りは抜群ですね。やはり安定しています。特にボディ鳴りが凄まじいですね。
音の帯域はどこかに尖っているわけでもなく、かなりバランスのいい個体となっています。オールラウンダーですね。
ネックはCシェイプの9.5ラジアスで薄さもちょうどよく、滅茶苦茶弾きやすいですね。理想のネックだと思います。
音の解像度も高く、綺麗に分離してくれるのはもうマスタービルダー製では当たり前ですね。
音が暴れたりするわけでもなく、かなり落ち着いています。前回のグレッグフェスラー製のテレキャスターを弾いたときも全く同じ事を思ったので、グレッグフェスラーのギターはもうそういうものなんでしょう。
総評
ヴィンテージライクで枯れたギターサウンドです。マスタービルダー製に外れはなく、安定していいギターになりますね。
ネックの薄さも程よく、ラジアス9.5、Cシェイプとなっているので弾きやすさ抜群で理想のネックです。
音が暴れたりすることは一切なく、比較的落ち着いたサウンドです。前回のグレッグフェスラー作成のテレキャスターも同じような印象でしたので、グレッグフェスラーの製作するギターはこういうものなんだなと思います。
マスタービルダーでやはりギターの個性がどうしても出てしまいますね。どのビルダーのギターが好みなのかはやはり弾いてみないと判断付かないです。
マスタービルダー製はまず外れはないので間違いないですが、こういった個性が出てしまうのを嫌う方はチームビルド製から探してみる方がいいかもしれないですね。