今回紹介するのはFender custom shop Jimi Hendrix Voodoo Child Signature Stratocaster Journeyman Relic 2018です。レンタル品です。初のリバースヘッドタイプですね。新鮮でかっこ良いです。
ヘッド裏にはジミヘンのサインが施され、ネックプレートにはジミヘンのシルエットとAuthentic Hendrixが刻まれています。
特徴
こちらはフェンダーカスタムショップ製のジミ・ヘンドリックス・シグネイチャーモデルのストラトキャスターです。 ジャーニーマンレリック加工が施されています。こちらはBLACKですが、Olympic Whiteの物もあるようです。
ジャーニーマンレリックとは
2017以降からジャーニーマンレリックという新しいレリック加工が追加されました。「使用はされていますが、酷い扱い方をされてなく、何年かかけて何人かのプレイヤーを渡り歩いていて、家の中や小さいギグで使用された程度」を再現したレリック加工となります。クローゼットクラシック加工とレリック加工の間と言えば分かりやすいでしょうか。大げさな傷や塗装の剥がれは目立たないですが、よく見ますと小傷程度は見られます。より自然な仕上がりのレリック加工ですね。
ギターの仕様について
ジミヘンシグネイチャーモデルとあって、リバースヘッドかつピックアップがひっくり返して配置してあることが特徴的ですね。
ジミヘンは左利きでしたが、右利き用のギターをひっくり返して使っていたのは皆さんご承知かと思います。これを右利き用にカスタムショップの職人たちが完全再現したモデルになっています。
ボディ材はアルダーの2ピースとなっております。
ピックアップはHW(ハンドワイヤード)69 STRAT CC LHです。2018年製造なのでアビゲイル・イバラではなく恐らくホセフィーナ・カンポス製作の物でしょう。
ネック材はメイプル。9.5インチ・ラジアスの66 Strat Oval Cシェイプです。グリップも握りやすく太くもなく、細くもないイメージです。
重量は3.5~3.6kg程度でしょうか。重くもなく軽くもなくですね。丁度良い重量です。
ギターの音・鳴り
フェンダーカスタムショップ製とあって鳴りはもちろん良いです。ただ、生鳴りが滅茶苦茶に鳴るというわけでもないかなといった印象です。音が暴れるといったこともなく、非常にバランスの良い鳴り方がします。
肝心な音ですが、主張が激しいわけじゃなく、若干枯れたヴィンテージ感のある音がします。モダンなサウンドではないですね。リバースヘッドであるテンション感、ピックアップを逆に配置しているのも影響があるのでしょうか。
音域の出方も非常にバランスが良く、どこかの音域が突起して出るタイプじゃないです。とても使いやすいギターだと感じました。どんなジャンルであっても対応できそうです。
ルックスとは真逆で、音に癖が全くなくオールラウンダー・・・ある意味、これが一番いい音がするストラトキャスターじゃないのだろうか。
9.5ラジアスのCシェイプのギターはリードギターとして非常に弾きやすくて良いですね。
総評
ルックスもジャーニーマンレリックのリバースヘッドでとても特徴的でカッコよいですね。
それとは反して音は非常にバランスがよくて癖がなく、素直な鳴りのオールラウンダーなタイプのストラトサウンドでした。
ジミヘンのようなファズを踏んでロックなサウンドにしか合わないぞ!というわけでもないですね。何のジャンルに使っても問題なさそうです。