【メンフィス】Gibson Memphis ES-355 Bigsby cherry 2014 レビュー

今回紹介するのはGibson Memphis ES-355 Bigsby cherry 2014です。VOS仕様ではありません。

バンドをやり始めた時のメインギターとなります。今思えばこれが沼の入り口でした。

The smithsのジョニーマー、oasisのノエルギャラガー等に憧れてどうしても355が欲しくて買いました。

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特徴

ES-355とES-335の違いについては前回のES-355の時に説明いたしましたので割愛させてもらいます。

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こちらはメンフィス工場で製作された現行品モデルのES-355となります。ESシリーズはメンフィス工場、カスタムショップモデルはナッシュビル工場で製作されているようです。2018年にメンフィス工場は閉鎖されてますのでそれ以降は全てナッシュビル工場で製作されていますね。

ナッシュビル製の方が木材のグレードは高いです。値段も高いので当たり前といえば当たり前なのですが。コンデンサー等のパーツもナッシュビル製のが良い物を使っているようです。ナッシュビル製の廉価モデルと言えばわかりやすいでしょうか。

大きく異なる点は指板がエボニーではなくリッチライトになっています。エボニーが高級木材で材料の確保が困難になっているため、トーン・サウンドがエボニーと同等のリッチライトが採用されたとのことです。エボニーは楽器だけではなく家具や仏壇等にも需要があるので高騰しているのでしょう。

リッチライトとは

リッチライトは人工的に紙材と樹脂で作られた木材です。主にギターの指板用に採用される木材です。

パルプ繊維を圧縮したものにフェノール樹脂を混ぜてカーボンで着色した人口樹脂です。

エボニーが絶滅危惧種で確保が困難になったため、リッチライトが代替として採用されました。

335のカスタムモデルである355に人工木材使うなんて何を考えているんだ?最初は否定的だったのですが、調べてみますとそもそもの加工費がかなりかかるみたいです。

エボニーはヒストリックコレクション等の上位機種優先で使われています。

 

現在でもリッチライトに否定的な方は沢山いらっしゃるかと思います。高額なギターを購入するからには天然の木材を使っていてほしいという気持ちはわかります。

エボニーと違ってメンテナンスが容易ですね。乾ふきだけしっかりしておけば劣化もなさそうです。

ピックアップは57classicになります。

ギターの音・鳴り

箱物でありながらも高域の主張が強く、ハイファイでロックンロールなサウンドが特徴です。

こちらもやはりES-335よりもハイファイな音ですね。箱特有の奥行きはもちろんありますが、輪郭もはっきり出てきます。

ES-335とレスポールのちょうど間のようなサウンドですね。ビグズビーアームの影響でこういう音になっているのもありますが。

メンフィスであってもギターはよく鳴りますね。

ヒスコレナッシュビル製と比べてみてもヒスコレの方が圧倒的に鳴るとも言えないですね。

メンフィス製もしっかりしたギターを作っているなぁという印象です。

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リッチライト指板ということで音には少々不安がありましたが、まったく問題ありません。凄く良く鳴ってくれました。

若干手に取った時の質感はツルツルした印象です。

エボニー指板の同じモデルのギターと弾き比べても正直分からないのではないでしょうか。エボニーの特性と同等というだけあります。

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総評

箱物のエアー感はありながらも、ハイファイでロックンロールなサウンドが特徴的なギターです。

購入時にはリッチライト指板ということで不安でしたが、音に関しては全然使えましたね。

値段がヒスコレのエボニー指板の物と比べれば半額くらいなのですが、その差はないかと思います。

市場価格も非常に安定しますしやはり人気商品なのでしょう。メンフィス製も悪くはないですね。

リッチライト指板に抵抗がなく、ヒスコレのナッシュビル製を買う予算がない方はこちらを買ってみても良いと思います。メンフィス製もなかなかの値段しますけどね。

Gibson Memphis ES-355
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