PRS(PAUL REED SMITH)PRIVATE STOCK Custom 24 / 08 Faded ASBです。
こちらは前回のプライベートストックと違って6弦ギターです。アレ弾いてほしくなっちゃったので買っちゃいました。
前回の7弦のプライベートストックのレビューはこちらから
PRS(PAUL REED SMITH)PRIVATE STOCK Custom 24 7-String Multi-Scaleです。先日の某バンドマンとの機材会の際に弾かせてもらいました。貫禄が凄いですね。流石はプライベートストック。7[…]
特徴
PRS(PAUL REED SMITH)PRIVATE STOCK Custom 24 / 08 Faded ASBとなります。
PRSのギターの中でもフラグシップモデルとなるプライベートストックの物です。
弾いて気に入っちゃったらやっぱり欲しくなっちゃうので1本買ってみました。
プライベートストックの特徴と概要は前回説明しましたが、念のため再度記載します。
プライベートストックとは
最高級の材料を用い、1本ずつの受注生産により製作される楽器であり、PRSで最高レベルのカスタマイズが可能。
つまり同じ仕様のギターは世界に1本だけということです。
もちろん材料が凄いだけではなく、トップクラスのギタービルダーが音・演奏性等、すべての要素を徹底的に拘りぬいて製作されたギターです。
一言で言えばめっちゃ凄い!ということです。
フェンダー、ギブソン等、通常のレギュラーラインと違った上位ランクのギター製造するモデルを「カスタムショップ」と名付けられていますが、PRSではプライベートストックがそれと同等に位置づけになります。
もっと言えば、フェンダーの最高モデル「Master Build Series」と同等でしょうか。
プライベートストックのレギュラーラインの異なる特徴
ヘッドにイーグルインレイが書かれてある。 PRSのヘッドを見て鳥が飛んでいたらもう凄いギターと思ってください。PRSの最初期の頃に製作された物にも一部記載がありますが現行品はプライベートストック製の物のみです。
ヘッド裏にシリアルナンバーとポールリードスミス直筆のサインが記載 このギターの裏にも記載されていますね。プライベートストックと見極めるのにとても分かりやすいです。PRS公式HPにギャラリーがあるのですが、シリアルナンバーを検索かけたらギター本体の写真と仕様表が見れます。
プライベートストック専用で採用される最高級の木材を使用 一般のレギュラーラインのギターの木材とははっきり線引きされています。それ専用の木材管理室まで準備しています。レギュラーラインとは明らかに別物のギターであることが分かりますね。
仕様について
このモデルは公式サイトのギャラリーで検索してみたのですが、引っかからなかったのでスペックは下記に記載します。
- Custom 24 / 08
- Curly Maple Neck
- Quilted maple Fingerboard
- Quilted maple Top
- South American Mahogany Back
- Quilted maple Headstock Veneer
- Pattern regular Neck Carve
- Paua Side Dots
- Mother of Pearl Bird Inlays
- Mother of Pearl Private Stock Eagle
- Phase III Locking Tuning Pegs with Ebony Buttons
- 85/15MT Pickups
- Volume and Tone 3way toggle and two mini swithes
- D’Addario Strings: .010, .013, .017, .026, .036, .046
- High Gloss Finish
- Faded Aquamarine Smoked Burst Color/Stain
- Private Stock Smooth Black Tolex Case
ギターの音・鳴り
圧倒的に鳴る上に強く歪ませても音が綺麗に分離する非常にクリアなサウンドです。
えげつないほど鳴りますね笑
一発コードを鳴らせばネックからボディまでブルンブルンと。弾いていて滅茶苦茶気持ちよい。
凄まじいくらい鳴るのでその振動がボディからおなかに伝わってくるくらい凄い。
クリーンサウンドはもう文句なしに良いですね。透き通るような綺麗でクリアなサウンド。
一切の曇りもない美しい音に圧倒されました。ただ、ある人によっては綺麗すぎるのでは?と感じてしまう。
そもそものクリーンサウンドが綺麗すぎて、ディストーション踏んでも音が綺麗に分離されて綺麗なままです。
曇りも籠りも一切ないので、圧倒的な迫力のディストーションサウンドが作れます。
というか、ファズ踏んでも音像が潰れないんですよね。本当にとにかく音が立体的。
ヴィンテージ感は一切なく、滅茶苦茶モダンな音。本当に今風。
音色としてはPRSらしいフェンダー系とギブソン系両対応したような音ですね。フェンダーとギブソンの中間です。
このモデルのいいところは中央にある2つのスイッチでシングルコイルとハムバッカーを切り替えられる点。
フロントとリア両方個別にシングルコイルとハムバッカーが切り替えれるのが非常に使い勝手が良い。
スイッチ一つで切り替わるので、曲ごとにとかではなく、フレーズ毎に切り替えても良さそうですね。
ピックアップを切り替えてもフェンダーの音!とかギブソンの音!みたいに振り切ることはなく、若干そっち側に寄っていってくれる感じです。
PRSの音は保ちつつもシングルにしたらフェンダー寄り、ハムにしたらギブソン寄りみたいな。
ボリュームコントロールのポッドは前回の7弦ギターの時より反応は良くはないですね。普通にクランチサウンド程度までしか追い込めません。普通に音量も下がりますしね。
総評
音像が立体的で歪ませても潰れることなく、綺麗に分離する非常にクリアなサウンドです。
ギターのフレーズを綺麗に聴かせたい人には文句なしに良いギターですね。
一切の曇りも濁りもない。歪ませてもグシャっと潰れたりすることなく、綺麗な音像のまま歪んでいくようなイメージ。
シングルコイルとハムバッカーの両対応なので、音作りの幅も広く、弱点らしい弱点が見当たらないですね。
1点、文句があるとすれば一切の癖がない故に個性的な音ではないのかなといった印象。
完璧すぎる優等生みたいなギターなんですよね。何に使っても全部対応してくれるような万能ギターです。
癖の強いギターが好きな人にはお勧めできないですね。
音作りに対して一切妥協しない完璧主義者の人がこれ使ったらもう文句なしでしょう。ケチのつけるところがないですから。