【ハイゲインオーバードライブ】Crews Maniac Sound G.O.D GENIUS OVERDRIVE レビュー


Crews Maniac Sound(クルーズマニアックサウンド) G.O.D GENIUS OVERDRIVEをレビューします。ギター・ベースメーカーとして有名なブランドですね。

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特徴

Crews Maniac Sound(クルーズマニアックサウンド) G.O.D GENIUS OVERDRIVEです。

Crews Maniac Soundとは

渋谷の楽器店「フーチーズ」を直営店とする株式会社クルーズのブランドです。

国産ハイエンドギター・ベースブランドとして有名ですね。 クルーズのギターは、長野県の飛鳥工場(ディバイザー)と愛知県の寺田楽器で生産されます。

ストラトタイプ・レスポールタイプ・ES-335タイプ等、様々なギターをトレースし、それにクルーズのアレンジを加えた物を生産・販売しております。

ギターやベースだけでなく、プリアンプやエフェクターも製作しております。  こちらも高品質で評価が高いです。

 

このG.O.Dは今までのディストーション・オーバードライブが持ち合わせていない低域の迫力、高域の伸び、十分な歪みを持った完全オリジナル回路を持つペダルです。

何かのアンプ・エフェクターをベースとして製作されている物が多い中、完全オリジナルのサウンドは珍しいですね。

ドライブAとBチャンネルが搭載されており、片方がゲインを絞った物、もう片方はゲインを上げ目で使用して使い分けることが可能です。

その他のつまみはCONTOUR、OUTPUT、BOTTOM、MIDDLE、TREBLEです。

CONTOURは全体的なトーンコントロールの調整ができます。右に回しきるとオープンバックキャビネットの様に、左に回しきるとクローズドバックキャビネットの様なサウンドメイクも可能です。

EQは基本的な3つですが、それに加えてブースト・カットスイッチが搭載されています。±12dBのブースト、及びカットが可能です。上にあげると+でブーストされます。

9V-15V DC (100mA)で使用可能です。今回は9Vで使用した場合のレビューを記載します。

エフェクターの音作りについて

骨太でふくよかでウォームなハイゲインドライブサウンドです。

オーバードライブと書いていますが、ゴリゴリのディストーションサウンドですね。まるでWeezerのようなサウンド。

左に回し切って絞り切ったら確かにオーバードライブ程度まで歪み量は落とせますが笑

それでもペダルだけではクランチ程度の軽い歪みまでは落とし切れない感じです。それ以降はギター側のボリュームを絞ってクランチを作るイメージですかね。

ゴリゴリに歪むのでしょうがない部分もあるんですが、ちょっとノイズが気になりますね。音の解像度は良いとは言えない感じ。

歪みのレンジはそこまで広くなく、オーバードライブ~ディストーション間までなので、ドライブA・Bチャンネルがせっかくあるのに音の使い分けの幅が狭いっていう何とも言えない仕様。

クランチ~ディストーションまでの広いゲインレンジがあれば2チャンネルも有効に使えるのになぁと思ったんですが。EQとかも2チャンネル統一なのでこれもちょっと痛いところ。

全く別チャンネルであれば音の幅が広くてこれ一台で完結!みたいな使い方もできたのに惜しいですね。

DRIVEのつまみですが、左に回し切った状態でオーバードライブサウンドですので、ここを基準に右へ回して歪み量を足していくような使い方になるかと思います。クランチを作るにはギター側のボリュームを絞る必要があるので、ペダルだけでは完結しないです。

9時でゲイン強めのオーバードライブ、12時でディストーション、それ以降はディストーションの歪み量のまま音がノイジーになっていくイメージです。MAXにするとフレーズの裏でノイズがずっと鳴っているような感じで非常にノイジー。

2チャンネルあるので、片方は左に回し切った状態のオーバードライブ、もう片方はゲインをある程度足したディストーションとしての運用が最適でしょうか。

CONTOURのつまみですが、12時で一番輪郭がしっかりした状態です。9時より下げると引っ込んだ音に、逆に15時より上げても引っ込んだ音になります。普通のトーンコントロールのつまみではないですね。他の3EQで音を作ればいいので、こちらは基本12時で良さそうです。

OUTPUTのつまみは11時でフラットです。MINで音が完全に消え、10時までは変化量が大きいのですが、11時以降は緩やかに音量が大きくなっていきます。12時くらいでバイパス時より押し出された感じでちょうどいいかなと思います。

BOTTOM、MIDDLE、TREBLEの3EQのつまみは全て同じ挙動ですね。感覚的に使えるのでかなり使いやすいです。それでいてトーンレンジがかなり広い。

10時より下げると極端にスカスカになり、14時を超えると逆に極端に各つまみのレンジが強調されます。よっぽど極端なセッティングにしないかぎりはどのつまみも10時~14時でコントロールするのがいいかなと思います。音の幅は広いですね。

ブースト・カットスイッチですが、上にあげると気持ちロー・ハイがブーストされる程度で有効に使えるものでもないのかなと。普通に各つまみのトーンレンジが滅茶苦茶広いので、これだけ普通に問題なかったんじゃ?って思います。

フットスイッチでブーストスイッチのON・OFFができるのであれば使い道あったんじゃないかな・・・・。

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総評

骨太でふくよかでウォームなハイゲインドライブサウンドです。

ズンズンザクザク系のディストーションサウンドですね。Weezerのようなサウンドです。

ゲインレンジは狭く、トーンレンジはかなり広いタイプのディストーションペダルです。

ちょっとノイズが気になるところですが、音色そのものは太くて分厚く、ロックンロールでカッコいい仕上がりです。

ハードロックに合いそうです。メタルまでいくとちょっと物足りないって感じでしょうか。

歪みが2チャンネル、ブースト・カットスイッチと多機能なのですが、それの使い道が謎っていうのがちょっと勿体ない所です。

ゲインレンジがそんなに広くないのにドライブチャンネルだけ2チャンネルにされても・・・っていう。3EQが反映された完全2チャンネル仕様であれば滅茶苦茶よかったんですけどね。

ブースト・カットスイッチもフットスイッチでON・OFFできる仕様であれば使い勝手よかったろうにって思います。曲中にONできないのなら別になくてよかったんじゃないかなって思います。3EQそのものがかなり効きがよくてレンジが広いのに。これで事足りるだろっていう笑

音については悪くないですが、システムはちょっと惜しいなぁって感じました。

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