ElectroーHarmonix Superegoをレビューします。
弾いた音をサンプリングしてシンセサイザーのようなサウンドを生む出すエフェクターです。
特徴
ElectroーHarmonix Superegoです。
弾いた音をサンプリングしてシンセサイザーのようなサウンドを生む出すエフェクター・・・・なんだそりゃ?
アコースティックシミュレータみたいに弾いた音が全部シンセっぽい音に加工してくれるのか?と思ったんですが、そういうわけではないです。
公式によるとSuperego Synth Engine(スーパー・イーゴー・シンセ・エンジン)は、弾いた音をサンプリングして無限のサステインを生み出します、とあります。
うん、結局よくわからないですね笑
弾いた音全部をシンセっぽい音にするのではなく、最後に弾いた音をサンプリングしてそれをシンセっぽい音で無限にサスティンを生み出してくれるエフェクターです。
滅茶苦茶ニッチなエフェクターですね。
単音やコードなどをフリーズ(鳴ったままに)すれば、その上にソロなどを重ねて弾くことが可能。
フットスイッチを踏む度にサウンドを次々に重ねることもでき、その場合前の音をどれだけ残すのかなどを設定も可能。
コントロールについて
中央のトグルスイッチで3つのフットモードに変更可能です。
【Momentary】フット・スイッチを踏んでいる間だけ音をフリーズします。フリーズ音のフェイド・イン/アウトはSpeedコントロールで調整できます。
【Latch】踏む度にどんどん音を重ねます。重ねる前の音の音量はLayerコントロールで調整できます。
【Auto】単音やコードを探知しフリーズします。フリーズ音はSpeedコントロールでフェイド・アウトを調整できます。
その他4つのつまみは以下の通り
【Speed/Layer】モードにより、フリーズ音のフェイド・イン/アウトや重ねる前の音量を調整します。
【Gliss】フリーズし音を次の音に変化させるスピードを調整します。
【DRY】エフェクトが掛かっていないドライ音の音量を調整します。
【EFFECT】エフェクト音を調整します。 DV9Vで稼働します。
エフェクターの音作りについて
無限のサスティン音を幻想的なシンセサイザーのようなサウンドに加工してくれるエフェクターです。
エフェクト音の質感はフワフワしていて幻想的。ドきついリバーブをかけたようなサウンド。
コードとか鳴らしてすぐにスイッチを押すとその音が後ろで無限に鳴りっぱなしにしてくれます。
鳴らしっぱにしといてその上からギターフレーズを弾いてしまおうって感じですね。
鳴らしっぱなしにした音から更にその上から鳴りっぱなす音を足していくことも可能です。
重ねまくると発振してるような音になります。 3つのフットスイッチモードがありますが、これの癖が強くて扱うのが難しい。
Momentaryモード
トグルスイッチを中央にした時のモードになります。
踏んでいるときのみスイッチオンになります。
その状態で何らかの音を鳴らしてもう一回スイッチを踏みこむとその音がフリーズした状態になります。
スイッチを離すと徐々にフェードアウトしていってからスイッチOFFといった状態になります。
OFFの状態でなんらかの音を鳴らしてからスイッチを踏んでもフリーズしてます。
ちょっと最初戸惑いました。癖がありますね。
フリーズさせる前に足を離すともちろんですけどスイッチOFFになります。
Latchモード
トグルスイッチを左に倒した時のモードになります。
スイッチオンにした状態で何等かの音を鳴らして踏むとその音がフリーズした状態になります。
そこからまた音を鳴らしてスイッチを踏むと前の音が鳴ったまま次の音を重ねることができます。
これどこまで重なるのかなと思ってやり続けてたんですが、どれが前の音なのか分からなくなるくらい凄い数を重ねることができました。
そこまで使うのかどうか分かりませんが笑
Layerコントロールで重ねる前の音量をどれだけ残すかを調整できます。
フルテンにしたら重ねた音が全部残り続けてえらいことになります笑
重ねた瞬間すぐ消えてほしいなら左に回し切ればいいですね。
これをスイッチOFFにするのに2回ポンポンと踏む必要があります。ダブルクリックする要領ですね。慣れないと誤爆しそう。
Autoモード
トグルスイッチを右に倒した時のモードになります。
弾いた音を自動で感知してフリーズしてくれます。連続して弾くと前のサスティンを上書きしていく感じですね。
Latchモードみたいに残り続けないです。 単音フレーズを弾くときついリバーブがずっと掛かり続けたような音になります。
連続したフレーズのために使うモードではないですね。
Speed/Layerモードはフェードインアウトの表現が難しいので割愛。もう感覚で使ってくれって感じです。
Latchモードでは重ねる音の音量調整です。最大値にすると消えずに無限に残り続ける感じです。12時でほどほどに残ってくれますし、MINにすると即座に消えてくれます。
残り2つのモードではサスティンがフェードアウトする時間が変わってくれます。これも最大値にすると無限に残り続けます。左に回していくとサスティンが伸びず、すぐ消えてくれるようになります。左に回し切っても若干残りますね。リバーブかけたような感じです。
GLISSのつまみですが、音を鳴らして次の音を鳴らした時のサスティンの伸びを変えてくれます。右に回していくと前の音が鳴ったまま次のフリーズする音に移行していきます。MAXにすると前に弾いた音が全然フェードアウトしていってくれません笑 DRYのつまみは12時でフラットです。これより下げると弾いている音量がバイパス時より下がり、12時より上げるとバイパス時より大きくなります。
EFFECTのつまみも同様に12時でフラットです。これより下げるとエフェクト音がバイパス時より下がり、12時より上げるとバイパス時より大きくなります。 DRYとEFFECTのコントロールのバランスで調整していくことになるかと思います。
総評
サスティン音を幻想的なシンセサイザーのようなサウンドに加工してくれるエフェクターです。
そのサスティンの伸びもコントロール可能。
Latchモードによって重ね掛けしていくことも可能です。
ただ、ニッチすぎますねこのエフェクター笑
色んな事できるんですけど、使いどころか難しすぎます。
使わない人は一生縁がないエフェクターでしょう。
使いこなせれば面白いサウンドが生み出せそうですね。
まずは癖のあるフットスイッチに慣れていくことになりそうです。