【ケンタウロスの後継機】Klon KTR レビュー

Klon(クロン) KTRをレビューします。こちらはオーバードライブの王様、Klon Centaurの正式な後継機種となります。 裏側にはKlonの代理店であるHUMAN GEAR(ヒューマンギア)のシールが貼られています。

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特徴

アメリカ・ボストンのハンドメイド・エフェクター・ブランドKlon(クロン)KTRです。

こちらはオーバードライブの王様、Klon Centaurの正式な後継機種となります。

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Bill Finnegan(ビル・フィネガン)氏によって開発されたオーバードライブペダルです。

2012年にCENTAURの後継機種としてオフィシャル・リリースされました。 ただ単に再リリースされましたというわけではなく、ブラッシュアップされた製品となります。

サウンドは基本的にケンタウルスのまま再現されています。

DCプラグがCentaurはピン・タイプでしたが、こちらは通常のDCプラグに変更されています。わざわざ変換プラグを用意する必要はなくなりました。

Centaurはバッファードバイパスとなっておりますが、こちらはトゥルー・バイパスとバッファード・バイパスの切り替えスイッチが実装されました。 左に倒すとバッファード・バイパス、右に倒すとトゥルー・バイパスとなります。製作者はバッファードバイパスを推奨としております。

ブラッシュアップされている上に値段も据え置きなのでお求め安くなりました。本家ケンタウルスは現在とんでもない値段になって手がつけられなくなりましたしね。

ただ、このKTRもここ最近は全然供給されなくなり、現在価格高騰しております。数年前は入手は容易でしたが・・・・。 このまま供給されない状態が続くとKTRもどんどん価格高騰していくことが予想されます。

→2022年になってから少しずつ入荷され始めてきています。供給が安定し始めたらまた値段も落ち着くかと思われます。

なにせ本家ケンタウルスが訳分からない値段がついていますので当然同等の音が欲しい方がこちらをチョイスされると思います。それであればこちらもどんどん値段が跳ね上がることに・・・・。  

つまみは本家と同じで上からGAIN、TREBLE、OUTPUTとなります。

エフェクターの音作りについて

本家同様、突き抜けるようなオーバードライブサウンドです。同メーカーからの正式な後継機種なだけあって、音はかなり本家に近いです。

ブラインドテストをするとわからない方もいると思います。そのくらい近い。

こちらのほうが好みの方もいるんじゃないかなと思います。というか、私はこちらのほうが好きですね。

アンプで作った元の音を艶やかにしてくれます。音のハリもかなり良いですね。そして何より音の押し出し感が抜群です。この前へ前へと飛んでくる感じは本家より上だと思います。滅茶苦茶パンチの効いたサウンドですね。

ミドルとハイが強調された抜群に音抜けの良いこのサウンドは本当に気持ち良いですね。

本家はウォームで奥行きがあるのですが、こちらはドライでハッキリとした音ですね。モダン系サウンドです。

コンプ感が少なく、ピッキングの反応も良く、レスポンスも良いのですが、どうしても本家のあの異常な素直さがないです。若干抑えつけられた感じはしますね。他のオーバードライブペダルよりはもちろんいいんですけどね。本家と比較してしまうとやはりあの領域まではいかないかなといった印象。

まず、GAINのつまみです。MINにしても若干歪んだクランチサウンドになります。9時くらいまではクランチサウンドで12時でオーバードライブサウンド。そこからは歪み量は緩やかに増えていきますね。MAXにするとコンプ感がかかったオーバードライブサウンドとなります。本家よりも歪みますね。

次にTREBLEのつまみです。モコモコなサウンドからキャンキャンな音までかなり広いレンジをコントロールできます。高域のコントロールというよりかは全体的なトーンコントロールです。

この可変の仕方が本家のまんまですね。同じような使い方で運用できます。

12時でフラットですね。14時くらいで抜けのいいトーンになり、15時を超えると突き抜けるような鋭いトーンになります。MAXにするとキャンキャンな音になります。

10時にするとウォームなトーンに、9時より下げるとモコモコとしたサウンドになります。

次にOUTPUTのつまみですが、これはボリュームのつまみですね。

10時でフラットです。恐らく12時で原音よりもきもち上回るような音量感で調整されていると思います。MAXにすると爆音ですね。

バッファード・バイパス トゥルー・バイパスについて

トゥルー・バイパスにすると回路はスルーされていくので音質にそこまで影響はないのですが、問題はバッファード・バイパスに切り替えた時ですね。

本家と同じように音が若干マイルドになり、超高域がカットされて聴きやすくなるイメージです。そして若干ノイズが乗ります笑

シンプルに回路を経由することで音が劣化するということです。これも味だと考えて採用するのか、無難にトゥルー・バイパスにするのかは本人次第かなと思います。

私はトゥルー・バイパスとしての運用が好きですね。

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総評

本家と同様、抜群に音抜けが良いオーバードライブサウンドです。

ガンガン歪ませて運用するのであれば、わざわざ本家を使う必要はないと思います。全然KTRで十分、というよりかはその使い方であればこちらのほうが好きです。

GAINを抑えめにした際のピッキングの反応の良さは本家に負けます。あの質感はやはり本家にしか出せない領域ですね。

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結局のところ、本物のケンタウルス買う必要ってある?

コストに対してのパフォーマンスはハッキリ言ってないです。ケンタウルスの音が欲しいのであればKTRで全然良いですね。

上記にも書きましたが、本家には本家にしか出せない良さがあります。その質感がどうしても欲しいのであればお金を積んで手に入れるしかないです。

どこで妥協をするか、かと思います。

どちらがいい音なの?

どちらもそれぞれに良さがあります。好みの範疇だと感じました。

ぜひ弾き比べてお好きなほうを使ってください。

と本当は言いたいのですが、本家の入手があまりにも困難なので弾き比べる機会が少ないんですよね。

知り合いに所持者がいるのでしたら頼み込んででも弾かせてもらうことをお勧めします。

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