SviSound DistoZoid をレビューします。ブルガリアのエフェクターブランドです。
特徴
SviSound DistoZoidです。
SviSoundとは?
ブルガリア発のハンドメイドエフェクターブランドとなります。
既存エフェクターのコピーするタイプではなく、オリジナル回路を開発し、常に全てにおいて 最高の音を追求すべく、全てハンドメイドで製作されています。
本物の鉄材を材料とした独特なデザインに加え、全てハンドメイドで製作されるオリジナルの内部回路によりSviSoundにしか出せないオリジナルサウンドを実現されております。
独特なその筐体は塗装ではなく彫刻や、削り出し、メッキ加工といった工程で製作されています。
こちらはディストーションペダルとなります。名前からしてDistoZoidなのでそりゃそうですよね。
チューブアンプの様にリッチな中~低音域のディストーションで迫力がありパワフルなサウンドが特徴とのこと。
ゲインの設定次第でオーバードライブ~ハイゲイン・ディストーションまで幅広い音作りが可能です。
つまみはVolume、Tone、Gainのスタンダードな3つです。
それに加え、低音をブーストする切り替えスイッチが導入されております。 トゥルーバイパスはもちろんのこと、センターマイナス9Vで稼働します。
エフェクターの音作りについて
骨太でパンチのあるロックンロールサウンドです。
音の芯が太く、音圧もしっかり出てくる迫力満点の歪みペダルですね。
奥行きもほどよく感じられ、バッキングで使ってもリードで使っても仕事をしてくれそうです。
音色はちょっとマーシャルに近いですかね。マーシャルのリードチャンネルのようなパンチのある歪みです。
低音~中域が豊かであるとされていますが、割と中高域もしっかり出てきてブライトなサウンドですね。
まぁ、主にミドルが強烈に出てくるサウンドです。故にかなり主張が激しいペダルですね。
UKロック寄りのサウンドですね。USな感じではないです。
ハムバッカー搭載のレスポール等でこれを使うとまさにオアシスのような音に仕上がりますね。
ゲインを多めにすればジーザスアンドメリーチェインのようなシューゲイザーでも対応できそうですね。
ゲインを絞って使えばハリのあって迫力のあるオーバードライブにもなります。むしろ、ディストーションとして使うよりオーバードライブとして使う方が良いかもしれない。
Volumeのつまみですが、9時でフラットです。MINだともちろん音はでないですが、8時で小さめの音、9時でフラット、10時で気持ち大き目の音、12時にもなるともうすでに爆音です。13時以降では音が大きすぎて聴くに堪えないレベルまで音量を挙げられます。MAXまで使う人いるんだろうか笑
9時~10時あたりで十分ですね。そのくらい力強くて滅茶苦茶パワフルです。ヘッドルームの余裕がありすぎて持て余すレベルですね。
Toneのつまみですが、12時でフラットです。MINでも完全にモコモコになるってわけでもなく、引っ込んで主張がおとなしくなったレベルで踏みとどまりますね。10時くらいで気持ちロー寄りのおとなしめの音。12時のフラット時でもうミッドの主張が強いパンチのあるサウンド。14時でミッドハイの効いた音抜けの良いサウンド。ハムバッカー搭載のギターであればこのくらいで一番気持ちの良い音ですね。15時以降だと高域の音が歪み始めます。MAXにすると高域成分が「シャー」って歪みます。ジーザスアンドメリーチェインのサイコキャンディに収録にされている曲のようにシャーシャー言います笑
かなりノイジーなサウンドに仕上がりますね。
次にGainのつまみですが、11時でフラットです。MINにするとヘロヘロのオーバードライブに、9時~10時にするとパワフルで迫力のあるオーバードライブになります。12時でディストーションまで歪み、それ以降は緩やかに歪んでいきます。ファズとまではいかないもののかなりハイゲインまで追い込めます。歪みを足しすぎるとコンプレッション感が強くなってノイジーな仕上がりになります。
9時~10時くらいでオーバードライブとして使うと絶品なサウンドになりますね。滅茶苦茶カッコイイUKロックな音。
最後に低域のブーストスイッチですが、これをONにしても気持ちロー感が出る程度で劇的に変化があるわけじゃないですね。無視しても良さそうです。
総評
骨太で迫力があるUK寄りのロックンロールサウンドですね。
ディストーションまで歪ませて使うのもいいですが、歪みを若干絞ってオーバードライブとして使うと滅茶苦茶良いです。
ES-335や355、レスポールでこれを使えばまさにオアシス。
コピバンでオアシスの音を作るのであればこれが最適解かもしれません。
トーンとゲインをフルテンにしてノイジーな仕上がりにすればまさにジーザスアンドメリーチェインの音ですね。
ハードなUKロックが好きな方にはおすすめできます。それ以外の方は買わない方がいいかも。もうその音にしかならないので。