【初期RATインスパイア】1981 Inventions DRV Gold/Black レビュー

1981 Inventions DRV Gold/Blackをレビューします。Bondi EffectsのJon Ashleyとの共同開発により完成されたディストーションペダルです。白色と黒色はよく見かけますが、この金色は珍しいですね。

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特徴

1981 Inventions DRV Gold/Blackです。

DRVは、Bondi EffectsのJon Ashleyとの共同開発により完成した、ニュアンスの表現性に優れたプリアンプ・ディストーション・ペダルです。

1981 Inventions DRVは初期RAT(1985 Whiteface)インスパイアのペダルとのことですが、サウンドは異なっているようです。

前段に追加された優秀なプリアンプ回路と18Vの倍電圧駆動をはじめとするきめ細かい独自のチューニングにより、驚くほどのヘッドルームを備えています。

CUTのつまみはRATに比較してより使いやすくアレンジされており、サウンドを少しダークにさせたり、様々な温度感をもったトーンに仕上げるのに最適とのこと。

DRVは製造もワイヤリングもすべてアメリカのテネシー州ナッシュビルにて行っており、昔ながらのスタイルでPCBにスルーホール部品をアッセンブルしています。

曲げ加工の美しいスチール筐体と美しいグラフィックデザインを持つ各ユニットは、マシュー本人がテストし、手作業でナンバリングが書かれています。

つまみはDRV、CUT、VOLのシンプルな3つのコントロールです。

現代のエフェクターでは珍しいバッファードバイパスのペダルです。

白と黒のカラーリングのDRVは割と販売されていますが、この金色のカラーリングは珍しいですね。 特に中身は変わらないですが。

エフェクターの音作りについて

クリアで綺麗なクランチサウンドから図太く飽和感のあるディストーションまで作れるオールラウンダーなディストーションペダルです。

バキバキの大袈裟な解像度があるわけでもなく、必要な範囲で程よくクリア、奥行きが抜群に感じられて温かみがあって飽和感がある質感ですね。

RATのインスパイアとなっていましたが、RATとは全く別物のサウンドですね。これはこれ!って感じ。

最近流行りのペダルにありがちな圧倒的な解像度とパンチで音がガンガン前へ前へ出てくるようなペダルではなく、弾いていてとても心地よく感じられる耳障りの良いサウンドですね。

歪み量を減らすとクリアなクランチサウンド、少し歪ませると程よい太さが感じられるオーバードライブサウンド、がっつり歪ませると図太くて奥行きのあるディストーションサウンドになります。

歪みを強くするにつれてローが足されていき、奥行きが増し、飽和感が強くなっていきますね。 基本的にはブライトなサウンドです。

ディストーションまで歪ませなければ。 かなりゲインレンジは広いですね。あらゆる音作りをカバーできます。

CUTのつまみがちょっと癖があって、他のペダルでいう所のトーンのつまみなのかなと思っていたんですが、全く別物のコントロールでした。 上げていくと高域が徐々にカットされていくんですが、あるところまで上げると高域どころか音量までカットしていって弱々しいサウンドになっていきます。

あくまで微調整で使うコントロールのようで、トーンはギターかもしくはアンプで調節しないといけないですね。

ヘッドルームの余裕は滅茶苦茶広いというわけでもなく、それなりですね。音量を稼ぐペダルではないのでブースターには不向きでしょうか。

DRVのつまみですが、12時でフラットです。MIN~9時くらいでチャキチャキしていて高域の効いた軽い質感のクランチサウンド、10時~13時でブライトなオーバードライブサウンドです。

14時を超えてくると一気に歪み量とローが増していきます。14時~MAXでディストーションサウンドですね。ここまで歪ませるとかなり図太くて奥行きのあるサウンドになっていきます。心地よいサウンドです。

CUTのつまみですが、MINを起点に右に回していくことでハイカットされていくコントロールです。MINにしても通常のトーンコントロールのフルテンにした時のようなキンキンなサウンドにはならず、むしろMINの状態が基本みたいなサウンドになります。と言ってもブライトなサウンドであることには変わりないですが。

そこから13時までは緩やかにハイカットされていくのと、音量が微量ながらも減っていきます。14時を超えてくると一気にハイカットされてローが強調されます。それと同時に音量も一気に減ります。14時以降はまた緩やかにハイカットと音量が減っていくイメージですね。

14時以降の音量の下がり方はちょっと無視できないレベルなので、そこまでハイカットしたければまたVOLの調整が必要となりますね。

VOLのつまみですが、14時でフラットです。この14時付近で一気に音量が変化してくるポイントになっています。

MIN~14時と14時~MAXで音量の増え方が同じくらいですかね。

下げる方では音量調整のコントロール幅が広いので調整しやすいですが、上げる方ではかなり狭い可動域で調整しないといけないがちょっと面倒ですね。

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総評

クリアで軽快なクランチサウンドから図太く奥行きのあるディストーションサウンドまで幅広くこなすことができるディストーションペダルです。

とはいうものの、クランチサウンドで使うなら他に相応しいペダルがいっぱいあるので、ディストーションペダルとして使うのが基本でしょうか。

ディストーションの音は図太くて奥行きがあって飽和感もある弾いていて心地の良い深みのあるサウンドです。これは唯一無二のこれにしかないいい音だと思います。

RATインスパイアと言っている割には全くRATの音ではなかったですが笑

そりゃ口コミで人気になるよねっていう音ですね。

ハムバッカーのギターに合わせてもいいですが、シングルコイルのストラトとかにこれを使うとかなりハマりますね。ガンガンに歪ませて使いたいです。

とにかく質感が心地よい優秀なディストーションサウンドが欲しいという方におすすめします。

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