【Nutube搭載VOX系】VOX VALVENERGY MYSTIC EDGE レビュー

VOX(ヴォックス)VALVENERGY(バルブエナジー)MYSTIC EDGEをレビューします。プロギタリスト山口和也さんがYoutubeで紹介されてから早くも完全にヒットしましたね。

スポンサードサーチ

特徴

イギリスの大手楽器メーカーのVOXのVALVENERGYシリーズの一つ、MYSTIC EDGEです。

他にもマーシャル系のCOPPERHEAD DRIVE、ダンブル系のサウンドが得られるSILK DRIVE、5150のサウンドが得られるCUTTING EDGEがあります。

MYSTIC EDGEはVOXAC30を再現した歪みです。手軽にレガシーアンプトーンを得られるペダルとのこと。

VOXが直々にVOXAC30を再現したというのですから、説得力がありますよね。

VOXアンプを使用しているミュージシャンはビートルズやクイーンのブライアンメイが代表的でしょうか。

VOXアンプの歪みが欲しいけど、アンプの持ち運びは大変だから諦めていた、という方にはうってつけなペダルですね。

以下、VALVENERGYシリーズの特徴です。

VOX VALVENERGY各シリーズをまとめた記事はこちらから!

関連記事

VOX(ヴォックス)VALVENERGY(バルブエナジー) の全モデルを実際に弾いたレビューをまとめました。どれも非常に使いやすく、おすすめの歪みペダルです。私もメインのエフェクターボードに1台導入しております。それ[…]

VALVENERGYシリーズの特徴

NutubeはKORGとノリタケ伊勢電子が共同開発した新真空管です。Nutubeの特徴としましては 

1.大幅な省電力化を実現(従来の真空管の2%以下の電力で動作)

2.リアル真空管サウンド

3.小型化

4.高信頼度・高寿命

とあります。真空管の音がエフェクターペダルでお手軽に出せるようになったということですね。これは凄い。

高寿命なので真空管がヘタってくる悩みもないわけです。本当に良い世の中になりました。

9Vの電源を内部で15Vに昇圧させてゲインとヘッドルームを十分に確保できる回路設計になっています。

ペダルの用途によって3つに切り替えられる接続モードがあります。

一つ目はSTANDARDモード。これは通常のエフェクターペダルとして使用する際に使います。

二つ目はPREAMPモード。プリアンプとして使用できます。アンプのリターン端子やパワー・アンプの入力に接続します。

三つめはCAB-SIM モード。キャビネット・シミュレーターを搭載しています。ミキサーやDAWに接続します。

リターンに回せばアンプのプリアンプの音に依存しない音作りができるようになります。

更にはチャンネルスイッチ機能も搭載されています。LINK端子を市販のミニ・フォーン・ケーブルで複数台接続してやるとペダルの1つをオンにすると片方がバイパスになり、ギター・アンプのチャンネル切り替えのように使用できます。VALVENERGYを複数使用する場合は非常に便利ですね。

真ん中の窓のようなところで音の波形も見れます。あんまり意味はないですけどオシャレですね笑

つまみのコントロールはGAIN、VOLUME、BASS、MIDDLE、TREBLEの5つ。3EQなのは嬉しいですね。それに加えブライトスイッチも搭載されています。

エフェクターの音作りについて

VOXAC30の再現というだけあって、音に芯があり、艶やかでハリのあるオーバードライブサウンドですね。

がっつり歪ませても音が潰れず芯が残ります。クランチ~ディストーションまで作れてしまいます。

本家VOXAC30は歪まないアンプという印象を受けますが、こちらはかなり歪み幅が広いです。これぞブリティッシュロックですね。

スイッチONにしてギター側のボリュームを絞ってクリーンにすると艶やかな感じが残り面白いかと思います。

VOXアンプ特有の粘りもあって非常に優秀なペダルですね。

ゲイン絞り気味で艶やかなクランチサウンドで使っても良いですし、がっつり歪ませてリードプレイをしても全然合うと思います。勿論、オーバードライブサウンドでコードバッキングにしても良いですね。汎用性は高いですね。

GAINは12時でフラットです。9時まではクランチサウンド、10時以降でオーバードライブサウンドになります。10時~14時まではオーバードライブサウンドの細かい歪み量を調整できます。

15時以降にするとディストーションくらいまで歪ませることができ、MAXまで上げるとファズとまでは行かないものの、ごりごり歪ませることができます。

レンジ幅はかなり広いです。

VOLUMEは10~11時くらいでフラットです。15Vに昇圧されているのでヘッドルームが十分に確保された結果でしょうか。ガンガン音量は上げられます。これは他のVALVENEGYのペダルでも同様ですね。恐らく全てこんな感じなんだと思います。

3EQとも12時でフラットでそこから直感的に調整できます。思ったようにカットしたりブーストしたりできるので非常に使いやすいです。トーンの効きも良いので極端な音作りも可能です。

この3EQも他のVALVENEGYペダルと使い勝手はなんら変わりません。全部似たような可変域なのが凄い。

スポンサードサーチ

総評

VOXアンプの再現度も高く、非常に優秀な歪みペダルだと思います。勿論、アンプの歪みのまま!とまではいかないものの、音質も良いですし、GAINのレンジ幅も滅茶苦茶広いのでいろんな音が作れますね。

VALVENERGYシリーズではこちらが3番人気といったところでしょうか。VOXアンプよりマーシャル、ダンブル系がお好みの方が多いのでどうしてもそちらの方が人気機種になってしまいますね。

VALVENEGYの中ではこれが一番丸く暖かい感じの歪みですかね。他の2機種はエッジが効いた感じなので。

VOXアンプの再現系の歪みペダルでしっくりくるものがなかったので、ようやくこれは使えるなと思えたペダルでした。

スポンサードサーチ