BOSS(ボス)DS-1Xをレビューします。DS-1の改良版ですね。
特徴
定番ブランド、BOSSのディストーションペダルになります。大定番の歪みペダルのDS-1の改良版になります。
BOSS(ボス)DS-1をレビューします。最初の歪みペダルとして買われた方が多いのではないでしょうか。私もそのうちの一人です。現行品のメイドイン台湾製となっております。日本製ではないです。[…]
BOSS独自技術のデジタル信号技術MDPにより開発された従来のDS-1とは全く異なる特性を持ったディストーションペダルです。メーカー曰く、MDP(Multi-Dimensional Processing)とは、入力信号を様々な角度から解析し、瞬時に各要素に分解。それぞれの要素に適した多次元的なエフェクト処理を同時進行で行い、かつ入力信号に応じて動的に変化させることで、これまでにない表現力を実現するローランドの独自技術とのことです。
デジタル信号で改良を行ったこのモデルは従来のモデルとはどう音が違うのか・・・。
エフェクターの音作りについて
メーカーのいうように全く別物ですね。音の解像度、分離感、ノイズ、音質全てにおいて改善されています。DS-1の音色はそのままですね。いい意味でも悪い意味でもDS-1の音になります。
コードを鳴らしてもザーザーにはなりません。しっかり一音一音明瞭に聴こえてきてくれます。
従来の物はリードを弾くにしてもどうしてもチープな音になりがちでしたが、こちらはちゃんと芯のある音が出てきてくれるので問題なしですね。
LEVELのつまみは12時でフラットですね。これは特に変わりないかと思います。
LOWのつまみは上げていくと原音にロー感が付加されるというよりかは、後ろの方で鳴っている音が「ゴゴゴゴゴ」と鳴り始めるといった印象。この辺がどうしてもデジタル臭いですね。アナログの自然なトーンコントロール感がないです。
HIGHのつまみも同様で上げていくと原音はそんなに変化はなく、後ろの方で「シャーシャー」と鳴り始めます。DS-1らしいシャーシャーの音になっていきますね。このあたりも少しデジタル臭いです。
DISTのつまみでゲインコントロールになります。こちらも従来と同様、オーバードライブ~ディストーションまでの歪み量をコントロールできます。歪み量と足していくと高音成分まであがってくるのでそこは注意が必要です。不要な部分はHIGHのつまみでカットしてあげましょう。従来のモデルとは違い、歪ませても音の輪郭ががっつり潰れるといった印象はないですね。
総評
DS-1の悪い部分を全て改良されているので、どうしてもDS-1の音が必要なんだ!という方はこちらを使用しても良いのではないかと思います。音色はそのままですが、音質は全くの別物です。
ただ、トーンコントロールがデジタル臭く、不自然なのが弱点でしょうか。ここだけはどうしようもないですね。もっと言えばMIDのつまみがあると良かったのですが・・・。
お値段がDS-1の3倍なのも厳しい所です。