WAY HUGE AQUA-PUSS MkIIをレビューします。ディレイペダルとなります。
特徴
WAY HUGE AQUA-PUSS MkIIです。こちらはディレイペダルですね。
WAY HUGEとは
ジョージ・トリップスによって1992年~1999年まで制作されたエフェクター・ブランドです。
90年代のハンドメイドエフェクターの先駆け的存在でした 製作期間が短く、生産台数も限りなく少ないことからプレミアが付き、本国アメリカでも法外な値段で当時のモノが取引されていました。
今ではJim Dunlopによって再生産されていますので、割とお手軽な価格で入手することができます。
エフェクターのつまみについて
DELAY:ディレイ・タイムを調整します。右に回すとディレイタイムが長くなります。20ms~最大300msとなります。
FEEDBACK:ディレイのフィードバック量(繰り返し量)を調整します。右に回すと回数が増え、左に回すと回数が減ります。
BLEND:ディレイ音の音量を調整します。右に回すとディレイ音が大きくなり、左に回すとディレイ音が小さくなります。
比較的スタンダードなコントロールですね。
エフェクターの音作りについて
デジタルディレイであるかのような透明感のある綺麗なエフェクト音が特徴のディレイペダルです。
アナログディレイって割とウォームで温かみのある音が多いんですが、これはそういったことは全くないですね。
なぜかデジタルくさいんですよね。アナログなのに。
比較的綺麗でクリアなディレイエフェクトを作り出すことができます。解像度は高い方ですね。
各種コントロールの効きは滅茶苦茶良く、ここまで効かなくて使うことないでしょってくらい効きます。
特にフィードバックですね。12時の段階で発振してしまいます。どんだけフィードバック量多いんだっていう笑
最初、全部つまみを12時にしてスイッチONにしたら思いっきり発振しだしたので壊れてるのか?って思ってしまいました。
スイッチの踏み心地がちょっと癖あるかなって思います。ぐっと踏み込まないとONになってくれないです。
DELAYのつまみですが、12時でフラットです。20ms~300msの範囲でコントロールできるので、思いっきり長いロングディレイとかは作れないですけど、基本的なディレイ音であれば問題ない守備範囲ですね。MINにするとダブリングとかもできます。今どのくらいのディレイタイムなのか数字で表記してくれればなお使いやすかったですね。
FEEDBACKのつまみですが、9時でフラットです。MINでフィードバック回数は1回、9時程度で5~6回、10~11時で13~15回、12時で発振し始めるみたいな感じです。12時以降に回すとその発振の強さが強烈になっていくようなイメージですね。実質、使える範囲がMIN~12時までしかありません。フィードバック量の調整がかなりシビア(少し回すと回数が強烈に増えたり減ったりします)ので、少しめんどくさいですね。もう少しフィードバック量を落として調節する範囲増やせなかったのかなと。12時以降はほぼ使うことないので死んでしまってますね。
BLENDのつまみですが、10時でフラットです。10時で原音と同じ音量でエフェクト音を作ることができます。それより下げれば原音より小さく、上げれば原音より大きいエフェクト音を作り出すことができます。MAXにすると2倍程度の音量差になるでしょうか。かなり範囲は広いですね。
総評
解像度が高く、透明感がある美しく綺麗なエフェクト音が特徴的なアナログディレイです。
デジタルディレイ並みにクリアなアナログディレイですね。
デジタルディレイってかなり電力を食って使い勝手が悪いんですが、これはアナログディレイなので消費電力が抑えられているので大変便利ですね。
その辺のパワーサプライで稼働するのが便利です。
クリアなディレイが欲しいけど、パワーサプライ等の都合上デジタルディレイを使うことができないよって人におすすめですね。
さすがにクリアさではデジタルディレイのが優れてはいますけど、これでも全然クリアなので採用できる許容範囲だと思います。
1点だけ不満な所はFEEDBACKのつまみの癖ですね。12時で発振してしまうのはさすがにやりすぎじゃないかなと思いました。
現行品はサイズがコンパクトになってますね。ボードに搭載させやすいサイズでさらに便利です。