【アナログディレイの決定版】MXR M169 Carbon Copy Analog Delay レビュー

MXR(エムエックスアール) M169 Carbon Copy Analog Delay アナログディレイをレビューします。 テープエコーのディレイペダルと言えばこれ!くらいの認知度になってますよね。

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特徴

MXR(エムエックスアール) のM169 Carbon Copy Analog Delay アナログディレイです。

カーボンコピーという名前がついていますが、カーボン・テープを用いたエコー風のディレイサウンドが持ち味のペダルです。

テープ・エコー風のディレイ音に分類されます。

デジタルディレイのような綺麗にディレイ音がかかるタイプのものではなく、テープを使った原始的な音をコピーし再生された音になります。

つまり、若干劣化した状態の音がディレイ音となります。 この劣化具合が音楽的に丁度心地良いとする人達に評価された決定版のディレイペダルです。

エフェクターのつまみについて

MIX:エフェクトレベル(ディレイの音量)の設定です。右に回していくとディレイのエフェクト音が大きくなっていきます。

REGEN:フィードバック量を調整します。右に回していくとディレイ音の繰り返す回数が多くなります。

DELAY:ディレイ・タイムを調整します。右に回すとディレイタイムが長くなります。MAXで600msとなります。

更には、MODのスイッチが搭載されており、これをONにするとモジュレーションがかかり、ディレイ音に揺れを発生させることができます。

こちらの設定は内部にスピードとレイトを調整するつまみがあります。 コンパクトでシンプルでありながらもモジュレート機能も搭載されているお得なペダルですね。

エフェクターの音作りについて

テープエコーらしい若干劣化されて輪郭のなくなったディレイ音です。温かみがあって自然にディレイがかかります。

デジタルディレイのようなくっきりとしたわざとらしいディレイ音が苦手な人には良いサウンドかなと思います。 悪く言えば籠った音ですね。

そもそもテープエコーを選択される方はわざとそういう質感の物を選んでいると思うので問題はないけどね。

音の帰ってくる感じがやまびこっぽいですね。若干リバーブもかかったような感じの質感です。

まず、MIXのつまみですが、MINでディレイ音が完全にカット、9時で原音の1/4程度の音量、12時で1/2、3時で3/4、MAXで原音と等倍の音量になります。

原音より大きな音のディレイは作れないですね。フィードバックの回数ごとに0.7倍くらいの音になって最後には消えるみたいなイメージでしょうか。

比較的スタンダードなMIXですね。目立った特徴もなく自然な仕上がりかと思います。

次にREGENのつまみです。これはフィードバックの回数を調整するつまみですね。 MIN~9時までは回数は1回、10~2時で2回、3時~MAXで3回~4回になります。強烈なフィードバックの調整はできないですね。

MAXにしても4回程度なので自然なディレイのかかり方にしかならないです。飛び道具的な音作りをしなければ十分ですね。

次はDELAYのつまみ。これはディレイタイムの調整するつまみです。 MAXにしても600msですので、これも強烈なディレイのセッティングにはできないです。MIX、REGENをMAX、DELEYを9時くらいにすれば発振もできますね。

ディレイタイムを数値化はできないので、感覚的に使っていくしかないですね。

MODをONにするとディレイ音に揺らぎを足すことができます。ほんのりコーラスがかかったような音になります。 さらに幻想的な雰囲気の音にしたい場合はONにすると良いと思います。

総評

テープエコーらしい温かみのあり嫌味ったらしさのない自然な仕上がりのディレイペダルです。

デジタルディレイのようなくっきり・はっきりしたディレイ音がわざとらしくて苦手だ!という人はこれを使ってみるとハマるんじゃないかなと思います。

ディレイを作れる範囲はかなり狭いですが、自然なディレイ音を求めてこちらを選択していると思いますので、逆に音を作りやすくていいのかなと思います。

強烈なディレイを作りたければ多機能のいっぱいプリセットがついた物を買えばいいですしね。

初めてディレイペダルを使う方におすすめです。比較的扱いやすい部類のペダルだと思いました。 お値段も高くないですしね。

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