BOSS(ボス) SD-1 Super Over Driveをレビューします。これもBOSSの定番オーバードライブペダルですね。40周年記念モデルです。
特徴
BOSS(ボス) SD-1 Super Over Driveです。
ギタリストなら1度は経由するオーバードライブペダルの1つですよね。
初代OD-1はLEVELとDRIVEの2つのつまみだけでした。
Toneコントロールが追加されてスタンダードなオーバードライブペダルへと進化したのがSD-1です。
これは40周年モデルなので、黄色ではなく、黒のケースにオーバードライブ・イエローのレタリングが施され、ゴールド・キャップのつまみと、電池交換用のサム・スクリューには銀ネジが採用されています。
サウンド面では現行品のSD-1と変更はない模様。 つまみはLEVEL、TONE、DRIVEのスタンダードなもののみです。
シンプルイズベストですね。
エフェクターの音作りについて
王道ド直球のスタンダードなオーバードライブサウンドです。
まぁ、普通ですよね。もうThe普通。オーバードライブと言えばこれこれ!みたいなサウンド。
オーバードライブペダルの入門編ですね。
特に癖のある味付けもせず、オーバードライブサウンドと言えばこういうことですペダルが教えてくれるような音。
ODとは違ってSDの方が少し音がさっぱりしたような印象。パリパリした歪み方が特徴的ですね。
まぁ、もちろんですがノイズの乗りは結構多いです。値段相応ですね。これはしょうがないです。
そういう部分もこのエフェクターが教えてくれるような感じがするんですよね。
歪ませるとノイズも乗ってくるからやりすぎは気をつけろよ!みたいな。
気になるならハンドメイドの高い奴買ってくださいって誘導してくれるかのような笑
DRIVEの可変もかなり狭く、どこに設定してもオーバードライブサウンドの範疇の中に収まってくれます。その中で歪みが強いか弱いかだけっていう。
オーバードライブとはこのくらいの歪み量なんですよってガイドしてくれてるかのような。
音量は大きく稼げるようなペダルではないですね。クリーンブースター的な使い方は不向きかと思います。
メーカーは他ペダルと組み合わせても最適・・・としていますが、私はそうは思えない・・・。
この歪み単体で使うのがいいんじゃないかなと思います。混ぜるとなんかごちゃごちゃ感が・・・。
TONEの効きはかなり良く、引っ込んだ音から抜けの良いブライトな音まで幅広く作れます。これは使いやすいポイントですね。
LEVELのつまみですが、14時でフラットです。12時だとバイパス時より若干音量が下がって引っ込んだ感じになります。12時~14時の可変が大きく、14時以降は緩やかに音量が増していきます。MIN~12時も緩やかなに音量が落ちていく感じですね。MAXにしても気持ち音が大きくなるな程度で爆音ってほどにもなりません。
歪み単体として使うなら特に困ることはないですが、ブースターとしてはちょっと威力が足りないですね。
TONEのつまみですが、13時でフラットです。12時だと少し引っ込んだ音に。14時以降でブライトな明るい音になっていきます。MAXだとキンキンな音に。リードギターとして使うならここは上げ気味で作った方が良さそうですね。MIN~12時は緩やかに音が可変します。かなりミドル・ハイカットできてしまってモコモコで引っ込みまくったサウンドまで作れます。必要かどうかは別として。
DRIVEのつまみですが、12時でフラットです。可変域はかなり狭く、どこにしてもオーバードライブの歪み量の範疇内に収まってしまいます。MINにしてもそれなりに歪んでます。ギリギリクランチサウンドと言えるか?くらいの音ですね。逆にこれがこのペダルのいい所と言えますね。オーバードライブサウンド以外の音になりようがないですもん。音作りが滅茶苦茶しやすいです。
総評
王道ド直球のスタンダードな歪みのオーバードライブサウンドです。
余計な事はせず、ただシンプルに歪ませてオーバードライブを作ってくれる初心者に優しいペダルです。
DRIVE思いっきり弄ってもオーバードライブサウンドには収まってくれるので歪み量の微調整がとてもやりやすい。
LEVELも必要最小限な可変域、TONEだけは幅広く調整できて自由な音作りが可能です。
初めてのオーバードライブに相応しいペダルですね。音的な話だけではなく、つまみの挙動とかが凄く初心者に優しい設計です。
極端な音にはなりません、オーバードライブとはこういう音ですとこのペダルが教えてくれるかのよう。
新しいギタリストが生まれる度にこれは永遠と売れ続ける事でしょう。ベストセラーになるのも納得です。
値段も初めて買うには一番いい価格してますよね。
物足りなくなったらオーバードライブペダルの沼へどうぞ。