アンプ・エフェクターの 電源ケーブルを交換すべき理由!音が劇的に変わるぞ!

ギターシールド、スピーカーケーブルで音が変わるのはなんとなくわかりますね。電源ケーブルで本当に音が変わるの?と不思議に思う方が大半であるかと思います。実は、ギターシールド、スピーカーケーブルを交換するよりも電源ケーブルを交換してあげるほうが効果が大きいのです。このページではその理由を説明します。

目次
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電源ケーブルの構造について

1.電源ケーブルの芯線数は?

電源ケーブルはしっかりしたものであれば図のように3芯である場合がほとんどです。プラスマイナスの導体×2、それに接地を落とすためのアース線の合計3芯です。安価な電源ケーブルだと導体×2だけの2芯の電源ケーブルである場合がほとんどです。接地が取られている建物である場合は3芯の電源ケーブルを挿すことで、ノイズがアースに流れ込んで音質劣化を防ぐことができますが、接地がない建物には3芯を挿したところで効果はないです。そもそも、そういった場所はコンセントが2芯用になっているはずですが。

2.電源ケーブルのシールドは?それの効果は?

安価な電源ケーブルだとシールド(シース)で防護されていることがないです。簡単な被覆(ジャケット)で包まれたフニャフニャなものばかりですね。これでは外部からの雑音(ノイズ)から防ぐことができず、結果音質の劣化につながってきます。高価なしっかりした電源ケーブルですと、シールド(シース)が何重にも施されているものもあります。被覆もしっかりしてますので徹底的に外部からの影響をカットし、音質劣化を防ぐことができます。

3.電源ケーブルの材質で音は変わる?

変わります。導体の材質だけでなく、プラグの材質でも音質は変化します。良い物は金メッキ、銀メッキ、ロジウムメッキで施されていることが多いですね。金は音がウォームで暖かい音質に、銀は高音に特性があり鋭い音に、ロジウムは解像度良く、音が固くなりクールな音質に変化する傾向があります。これはに関しては完全に好みで選んでもらって構わないかと思います。

4.電源ケーブルの長さで音は変わる?

正直、1mから2mに変わったくらいでは体感の変化は感じられなかったです。ほとんど使う機会はないでしょうが10m物の電源ケーブルと比較すれば多少劣化すると考えられます。必要最小限の長さの物を選択されるのが無難でしょう。

電源ケーブルによる音への影響

電源ケーブルを取り替えることによって音への影響はどういったものがあるのでしょうか。基本的にはギターシールド、スピーカーケーブルを交換することによる変化と同じです。一つ一つ解説していきます。

1.ノイズ

良い電源ケーブルに取り替えるとノイズが軽減されます。電気信号でのノイズですので「ジジジ」といった電源ノイズではなく「サー」と音がするホワイトノイズの事です。ノイズが乗っているということはそれだけ電気信号の波形が乱れているので音に芯がなくなったり、ハリがなくなったり、ハウリングの原因になったりします。

2.解像度

良い電源ケーブルを使えば音の解像度もよくなります。モヤモヤして何を弾いてるのか分からないサウンドってよくありますよね。そういったことがなくなり、音が明瞭になり、説得力が増します。写真の解像度の高いものと悪いものを見比べても、解像度が高い方が綺麗に見えますよね。音も同じです。

3.音の分離

良い電源ケーブルを使えば音が綺麗に分離してくれます。コードを一発ジャーンと鳴らしても1音1音綺麗に聴こえてくるようになります。

4.音圧

良い電源ケーブルを使えばパワーもよくなります。正確に言えば、電気信号の劣化が少なくなり音痩せが緩和されます。ギターを弾くからには迫力のある音のが気持ちが良いですよね。

5.キャラクターの変化

ギター・アンプを取り替えるよりは微弱な物ですが、電源ケーブルにもキャラクターがあります。枯れたヴィンテージサウンドであったり、艶やかなモダンサウンドにであったり変化をもたらす電源ケーブルがあるので、お好み音がするシールドに取り替えてやるのがベストです。

5.音域の変化

電源ケーブルの中にはローがブースト、ミドルがブーストされるような特定の音域だけ強調してくれるものがあります。アンプ・エフェクターのイコライザーで調整はできるのでそこまで影響はないかもしれませんが、こういった事が積み重なってくると大きな影響につながります。

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アンプ・エフェクターに付属する電源ケーブルはどうなの?

アンプ・エフェクターに付属する電源ケーブルはアンプ・エフェクターが最低限動かせる程度の物が多いです。アンプ・エフェクターメーカーはアンプ・エフェクターを製作する能力はあっても良いケーブルを製作する力はないです(例外としてケーブルも製作しているメーカーもありますが・・・)。

ちゃんとしたケーブルメーカーの電源ケーブルを使用してあげなければアンプ・エフェクターの効果は100%発揮することはないと考えてもらっていいです。

むしろ、付属品の電源ケーブルは音を劣化させることのできるエフェクターであると考えてもらっても良いです。そのくらい酷い物です。本サイトでは付属品の電源ケーブルの評価は「1」としています。

逆に考えれば、何らかの市販されている電源ケーブルと交換すれば少しは音質改善が期待できます。

電源ケーブルを取り換える優先度が高い箇所は?

電源ケーブルを交換する優先度の高い箇所は間違いなくアンプの電源ケーブルです。次にエフェクターボードの電源ケーブル、その次にエフェクターのDCケーブルです。

アンプ>エフェクターボード>エフェクターDCケーブル

の順番で交換してあげると効果が分かりやすいかなと思います。ベストなのはもちろん全て交換してあげると良いですが、効果が疑わしい、予算上の問題等ありますので、ひとまずアンプ側の電源ケーブルの交換をして検証することをおすすめします。

というのも、ケーブルというのは

ケーブルは電気信号が発生する1次側の影響の方が大きい

という特徴があるからです。壁コンセントから(厳密にいえばその建物の分電盤・トランス・発電所・・・言えばきりがないですが)電気信号がアンプに運ばれていきますよね。そこが1次側なので最重要であると考えられます。また、

信号ケーブル(シールド・スピーカーケーブル)よりも電力ケーブル(電源ケーブル)の方が音に対する影響が大きい

です。ギターシールドやスピーカーケーブルを交換して変化が感じられる人は電源ケーブルも交換するべきです。その変化に驚くこと間違いないでしょう。

電源ケーブルによるアンプ・エフェクターのパフォーマンスの変化

音が改善されるばかりか、アンプ・エフェクターのパフォーマンスも改善されます。具体的に言いますとアンプの電源ケーブルを交換すると

歪み方が変化する、ヘッドルームに余裕が出る、起動時の電源ノイズの音が軽減される、ハウリングが発生しにくくなる

のようなことが発生します。基本的には音痩せ、ノイズが軽減されることにより歪みにくくなり、クリーンになっていきます。これによって純粋にアンプやエフェクターで音を歪ませられます。ノイズが混ざってそもそもが歪んだ音にアンプやエフェクターで歪ませるのとは訳が違います。歪みのノリが変わってくるわけですね。ブースターのノリも良くなります。

エフェクターボードの電源ケーブルを交換すると

歪みペダルの歪み方が変化する、空間系エフェクターのかかり方が変化する

等の変化が発生します。特に空間系エフェクターのかかり方の変化は凄まじいです。例えばディレイに曇りがなくなって1音1音綺麗に分離しますし、リバーブ音は原音と分離して綺麗にかかるようになります。まるでハイエンドエフェクターを使っているかのよう。

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アンプ・エフェクターの電源ケーブルの交換はどうするの?

アンプの電源ケーブルの交換は簡単ですね。大抵3芯のケーブルが挿せるようになってます。

よくある問題がコンボアンプタイプだと電源ケーブルがアンプに付随していることが多いです。このタイプは交換しようとするとはんだ付けによる改造以外できないですので、現実的には電源アンプによるアドバンテージを得ることを諦めざるを得なくなります。アドバンテージを捨ててでもそのアンプを使うべきなのかどうかよく検討しましょう。

エフェクターボードはパワーサプライに3芯ケーブルが挿せるものがあるのでそれを採用しましょう。

こちらはフリーザトーンPT-1Dのパワーサプライです。ちゃんと3芯電源ケーブルが挿せますね。

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安価なパワーサプライですと電源アダプターで供給するものが多いです。これを選択した時点で電源ケーブルによるアドバンテージを放棄したことになりますので、採用することはおすすめできないです。

結論

いかがでしたでしょうか。結論として

電源ケーブルは電波・雑音から電気信号(音)を防護してくれる役割がある

電源ケーブルを付属品から取り替えることで音質が改善される。

電源ケーブルを交換することでアンプ・エフェクターのパフォーマンスが良くなる。

アンプ・パワーサプライは3芯の電源ケーブルが挿せるものを採用しよう。

です。アンプ・エフェクターの真価を100%発揮させるためにも電源ケーブルは交換してあげましょう。付属品の電源ケーブルは音を悪くさせるエフェクターです。これを肝に免じておいてください。

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