ギターシールド、スピーカーケーブル、電源ケーブル等々・・・・ケーブルが拠ってあるものを何気なく普段使っているのではないでしょうか。
これって何の意味があるのかを説明したいと思います。
ケーブルを撚り対線にするとどうなる?
結論から言いますと、ケーブルを撚り対線にすると
ノイズが消えます
比較的シンプルな理由ですね笑
2芯のケーブルがかさ張るから撚ってある訳ではなく、技術的にこれは必要なんですよね。
普通に平行線でケーブルを並べるよりもノイズの影響を受けにくくなります。
ツイストペアケーブル(撚り対線)について
2芯のケーブルを対で撚り合わせた物を
ツイストペアケーブル
と呼びます。
古くから電話線などに使われている技術ですが、最近のトレンドは通信ケーブル、主にLANケーブルに用いられています。
普段、コネクタをつけたままを使用しているので「どこが撚り線なの?」って思われるかもしれませんが
ケーブルの被覆の中で芯線が撚ってあるんですね。
もちろん、我々が使うケーブル(ギターシールド、スピーカーケーブル、電源ケーブル等)も被覆の中では撚り線になっているものもあります。
ツイストペアケーブルの仕組みについて
どうして撚り線にしたらノイズが消えるのかを解説したいと思います。
このような2本の平行線のケーブルであった場合
電流が流れることでその電線の周りには磁場が発生し、それを平行線で置いてしまうと足しあわされてノイズの発生源となるんですね。
これが撚り線であった場合
こういった状態になりますが
反転した磁場同士で打ち消し合います。これがノイズが発生を抑えているわけであります。
ツイストペアケーブルを使っている代表的な機材
BELDEN 8470 9497
撚り線でお馴染みのケーブルと言えばやっぱりこれですよね。
よくライブハウスやスタジオのスピーカーケーブルに用いられているかと思います。
お値段も抑えられて取り回しもよく、使い勝手がいい汎用性の高いケーブルですね。
OYAIDE DC-3398
ツイストペアケーブルのDCケーブルと言えばこれですよね。
パワーサプライ付属品のDCケーブルよりも更なる音質向上が望めるパフォーマンスの良いケーブルとなります。
信号ケーブルだけでなく、電源ケーブルにもツイストペアケーブルの効果は発揮されます。
私のエフェクターボードのDCケーブルは全てOYAIDEの DC-3398を使っています。かなりおすすめです。
これより良いDCケーブルがあるのでしたら教えて下さい笑
まとめ
撚り対線になっている理由が分かっていただけたでしょうか。
電話やネットの通信ケーブルの業界では比較的スタンダードに用いられていますが、楽器・機材の業界ではあまり知られていないのかもしれません。
ツイストペア(撚り対線)にすることで、発生する磁場(ノイズ)を打ち消し合う効果がある
ノイズの軽減により、更なる音質の向上が望める
以上となります。