【モダンハイゲインディストーション】EMMA ReezaFRATzitz 2 レビュー

EMMA(エマ)ReezaFRATzitz 2をレビューします。ここ数年でよく見かけるエフェクターになりました。

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特徴

EMMAというデンマークのエフェクターブランドのディストーションペダルになります。あまり聞き馴染みのないエフェクターブランドかもしれませんが、TC-Electronicのメンバーが立ち上げたブランドとのことです。

初代のReezaFRATzitzはトーンコントロールが一つでしたが、2ではLOWとHIGHが追加されました。後、デザインも2の方がオシャレになりましたね。

つまみはLEVEL(ボリューム)、GAIN、LOW、HIGH、BIASの5つなっています。

BIASコントロールは真空管の特性を正確にシミュレートし、音色に噛み付くようなエッジを加える・・・とあります。説明だけみたら一体なんのことかよくわからないですね。

トゥルーバイパスではなくて、アントゥルーバイパスと記載されています。良いバッファー回路を組んであるので、トゥルーバイパスにありがちなスイッチングノイズが乗りにくくなっているようです。

エフェクターの音作りについて

モダンでラウドなディストーションサウンドです。ズンズン、ザーザーでロックに歪んでくれます。メタルやハードコアのような重たいサウンドを出すジャンルに合いそうです。

音色としてはややドンシャリ気味ですね。ローががっつり出てきてくれます。明るいサウンドにはならないです。

ディストーションペダルにしてはローノイズです。

ゲイン幅ですが、かなり狭いです。クランチ・オーバードライブくらいまで歪みをカットできませんし、ファズまで歪ませることもできないです。もうディストーション以外の歪みにはなりません。これを使う方はそもそもディストーションが欲しくて使っていると思うので、そんなに気にはならないと思います。ディストーションの中で歪み量が変化するイメージですね。9時くらいまで絞ってもザクザク歪みます。細かい歪み量を設定できます。

ボリュームもそこまで出すこともできないです。1時くらいでクリーントーンとフラットですね。ギターソロ等にはどのみちブースターとかかますのでそこまで気にならないです。

LOWとHIGHは実質ベースとトレブルのつまみですね。これも極端にカットしたりブーストしたりはできないです。ディストーションサウンドに使える範囲内で設定できます。

BIASはカットするとどんどんグシャとした音に、上げていくと音に輪郭が増してくれる感じですね。通常のエフェクターでいうところのミドルコントロールでしょうか。そもそもの音色がドンシャリ気味なので、やや上げ目にすると音圧感のあるカッコイイディストーションサウンドになります。

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総評

ディストーションといったらこれ!という音にしてくれるペダルですね。ズンズンザクザクできめ細かい音です。

重たい系の音楽をされる方にはうってつけのペダルだと思います。ディストーション以外の歪み方にはならないので作れる音の幅は狭いですが、ディストーションのカテゴリの中での細かい音作りができるのでそういった意味では幅広いといっていいかもしれません。

全てのコントロールが使える音の範囲内で変化していくので、どう弄ってもカッコいいディストーションになってくれます。かなり使いやすいと思います。

個人的にはバッキングに使うのが一番良いのではないかと思います。リードで使うにはちょっとミドル成分が欲しい所です。BIASをMAX近くまで上げてやればリードでも使えないこともないかなと思います。

とにかく良いディストーションが欲しい、汎用性は気にしないという人には優秀なペダルです。

 

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