【CMOS回路】PGS Papa Goriot Studios ADVENT レビュー

PGS(Papa Goriot Studios) ADVENT(アドベント)をレビューします。今話題のオーバードライブペダルですね。弾数もあまりなく、得体のしれないエフェクターですので、気になってはいるけど購入になかなか踏み切れない、そんな方が多いように思えます。

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特徴

日本のエフェクターブランドPGS(Papa Goriot Studios)のADVENTです。最近発足した個人で運営されているメーカーです。

現在の歪みエフェクターは大抵元となったエフェクター・アンプから派生させていくことがトレンドですが、こちらは全く新しい回路構成によって新たなサウンドを追及した完全オリジナルサウンドのオーバードライブペダルです。

○○系といったジャンル分けが出来ない歪みペダルですね。

CMOS回路による真空管のような歪み

真空管と歪み特性が似ていると言われるCMOSインバーターを駆使し複雑な倍音を創り出します。

結局どういうことやねん・・・って事なんですが、MOS-FET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)は、電界効果トランジスタ (FET) の一種なのですが、P型MOSとN型MOSを相補的に接続する方式がCMOSです。

現在使われているディジタル回路(論理回路)の大抵はこの方式とのこと。

大学の工学部の電気電子工学科で学ぶような内容です笑

過去にもこれを用いたODペダルはあるのですが、低音が暴れる傾向にあったので、ADVENTでは低音の暴れを防ぎ滑らかな歪みを実現しているようです。

ダイオードの歪波形 (PGS公式HPより)

CMOSインバーターの歪波形 (PGS公式HPより)

CMOSの歪波形の方が振幅が大きいですね。これにより音が前へ前へと飛んでくるようなサウンドが出せます。

内部で昇圧&クリーンミックス

内部で電圧を昇圧することで大きなヘッドルームを確保し、ダイナミクスを劣化させずにアンプへ信号を送り出せます。

VOXのVALVENERGYシリーズも内部で電圧を昇圧していますね。最近のトレンドなのでしょうか。

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拘り抜かれたパーツ選定

信号ライン(音の通り道)には高性能なWIMAコンデンサーを使用し、音をスポイルする事なくアンプへと伝え、更に高信頼の日本製電解コンデンサを使用する等の経年劣化による不良が起きないよう入念にパーツ選定されているとのこと。

パーツにも拘りぬかれているため、そう簡単にコピーモデルは誕生しなさそうですね。

回路をコピーしたところでパーツが違っていたらそれはもう別物のサウンドになってしまいます。  

 

つまみはLEVEL、GAIN、BASS、TREBLEのスタンダードなコントロールに加え、EDGEチャンネルとSMOOTHチャンネルの切り替えスイッチが付いています。

EDGEチャンネルでは鋭く尖ったトーン、SMOOTHでは滑らかでマイルドなトーンが作れます。

エフェクターの音作りについて

強烈に音圧・パンチがあるオーバードライブペダルですね。CMOS回路、内部の昇圧によるヘッドルームが確保されているだけあります。

VEMURAM JAN RAYがこれまでトップクラスに音の押し出し感があったイメージなのですが、それ以上に音を前へ飛ばしてくれるんじゃないか?というくらい音圧がとにかく強烈。滅茶苦茶主張の激しいオーバードライブサウンドと言えるでしょう。

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それでいてノイズ乗りも少なく、音の分離感も良い万能なエフェクターペダルです。 EDGEチャンネルとSMOOTHチャンネルで完全に別物の音のキャラクターになります。

まずはEDGEチャンネルですが、ジャキジャキした鋭く冷たいサウンドになります。このジャキジャキ感はブルースドライバーに似ています。 ブルースドライバーは音の芯が細くなる傾向にあるのですが、ADVENTは全くないですね。ジャキジャキサウンドを前へ前へと出せます。

GAINを抑えめ、LEVELを上げ目にすると金属を叩いたようなガラスサウンドも作れますね。

EDGEチャンネルはかなり特徴的でどのエフェクターにもない独特な音色ですね。このジャキジャキサウンドは癖になります。 個人的な感想としてはブルースドライバーをめっちゃ良くした感じ。これがあったらわざわざブルースドライバーを使おうとは思わないですね。

SMOOTHチャンネルは本当にオーソドックスなオーバードライブサウンド。あー!これは普通!としか言えないサウンド笑

普通の音色のオーバードライブサウンドを上質にしたような感じですね。この音が嫌いな人はいないんじゃないかなと思います。

LEVELのつまみですが、かなり音量・音圧が上げられます。8~9時くらいでフラットなんですよこれ。衝撃を受けましたね。 MAXにすると爆音です。12時くらいでも正直うるさいくらい。GAINをカットしてLEVELを上げてブースターにする使い方でも良いのかなと思います。ギターソロでこれでもかというくらい思いっきり前に音を出したい人には最適ですね。

GAINのつまみは12時でフラット、クランチ~オーバードライブを調節できます。MAXにすればディストーションの手前までのオーバードライブサウンドになりますね。LEVELのコントロールがかなりキツメに作られているので、このくらいの歪み量でもかなり迫力のあるサウンドは作れます。

BASSは12時でフラット。BASSのレンジはそこまで広くはないですね。どちらかに振り切っていても使えるサウンドです。使える音の中でコントロールできるイメージでしょうか。

TREBLEは12時でフラット。こちらは逆ですね。かなりレンジ幅が広い。9時より下げるとスカスカに、15時より上げるとキンキンになります。15時以降に上げていくとノイズ量も無視できないくらい上がっていくのでこのあたりがMAXでしょうか。

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総評

オーバードライブペダルの新星ですね。

EDGEチャンネルではジャキジャキの鋭く尖ったオーバードライブサウンド、SMOOTHではオーソドックスな良質なオーバードライブサウンドが作れます。

個人的にはこれを使うからにはEDGEチャンネルでジャキジャキした音でガンガン音を前に出したいですね。ナンバーガールやミッシェルガンエレファントのコピバンとかに使いたい。  

音量・音圧がガンガン上がっていくタイプのペダルなのでブースターとして使っても良いかと思います。

問題は供給量の少なさですね。購入できる店舗もかなり限られています。その上予約分も完売・・・。

個人的にですが、TSV808やSmoggy overdriveのように定価より跳ね上がっていくんじゃないかと予想しています。元値がそんなに高くないのでべらぼうな金額までは行かないと思いますが・・・。

PGSさん個人から感想を聞かせてくれとDMが来ましたが、価格設定がいい意味でやらかしていますね、供給大丈夫なんですかね?と返してしまいました笑

コストパフォーマンスは優れていると感じました。音に癖が強いので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、買って損はしないペダルだと思います。

ベースに使っても良いみたいですが、試していないので、試したらまた追加レビューを書いていきたいと思います。

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