なぜバンドマンはスピーカーケーブルを準備しない?音質の良いmyスピーカーケーブルを用意しよう!

スピーカーケーブルを変えたくらいでそんな音変わらないだろう。スタジオ・ライブハウスにある物でも音出るんだから問題ない!

そう思っていないでしょうか?それは大きな間違いです。スピーカーケーブルを変えることで音質は良くなります。

自前のアンプをお持ちの方はスピーカーケーブルも持参される方は多いのですが、据え置きのアンプを使う方はスタジオ・ライブハウスにある物をそのまま使われる方が多いのではないでしょうか?

自前のスピーカーケーブルは用意しておく方が良いです。その理由をこのページで説明します。

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スピーカーケーブルによる音の影響

ヘッドアンプで電気信号が増幅されたものをスピーカーケーブルを経由してスピーカーに送られ、それが音として出力されます。

ギター~アンプまでの電気信号は微弱な物ですが、アンプ~スピーカー間の電気信号はアンプによって増幅された物ですので、大きな電気信号を伝送することになります。そのケーブルが疎かになってしまっては折角音作りを念入りに行っていても台無しになってしまいますね。

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の記事でも説明していますが、ケーブルは外部の影響から電気信号を守る働きをしています。スピーカーケーブルを良い物に取り替えるとどうなるのか・・・。今一度おさらいしておきましょう。

1.ノイズ

良いケーブルに取り替えるとノイズが軽減されます。電気信号でのノイズですので「ジジジ」といった電源ノイズではなく「サー」と音がするホワイトノイズの事です。ノイズが乗っているということはそれだけ電気信号の波形が乱れているので音に芯がなくなったり、ハリがなくなったり、ハウリングの原因になったりします。

2.解像度

良いケーブルを使えば音の解像度もよくなります。モヤモヤして何を弾いてるのか分からないサウンドってよくありますよね。そういったことがなくなり、音が明瞭になり、説得力が増します。写真の解像度の高いものと悪いものを見比べても、解像度が高い方が綺麗に見えますよね。音も同じです。

3.音の分離

良いケーブルを使えば音が綺麗に分離してくれます。コードを一発ジャーンと鳴らしても1音1音綺麗に聴こえてくるようになります。

4.音圧

良いケーブルを使えばパワーもよくなります。正確に言えば、電気信号の劣化が少なくなり音痩せが緩和されます。ギターを弾くからには迫力のある音のが気持ちが良いですよね。

5.キャラクターの変化

ギター・アンプを取り替えるよりは微弱な物ですが、ケーブルにもキャラクターがあります。枯れたヴィンテージサウンドであったり、艶やかなモダンサウンドにであったり変化をもたらすケーブルがあるので、お好み音がするケーブルに取り替えてやるのがベストです。

5.音域の変化

ケーブルの中にはローがブースト、ミドルがブーストされるような特定の音域だけ強調してくれるものがあります。アンプ・エフェクターのイコライザーで調整はできるのでそこまで影響はないかもしれませんが、こういった事が積み重なってくると大きな影響につながります。

スタジオ・ライブハウスにあるケーブルではどうしてダメなのか

スタジオ・ライブハウスに使用されているスピーカーケーブルは基本的に良質な物を使われているケースがほとんどないからです。少なくとも筆者は見たことがないです。

トラブルが起きたとしてもすぐに解消できるよう、替えのケーブルが準備できる環境でなくてはならないからだと考えられます。近所の楽器屋さんに売っていないようなケーブルを使うと大変ですしね。

スタジオのケーブルは無名のよくわからないケーブルが使われていることも多々あります。ライブハウスのケーブルはBELDEN(ベルデン) スピーカーケーブル 8470、もしくはBELDEN(ベルデン) スピーカーケーブル 9497のどちらかが使われていることが多いです。

比較的よく見かけるケーブルだと思います。「ウミヘビ」の愛称で親しまれていますね。決して悪いケーブルではないですが、良質とも言えないケーブルです。それが理解できていてウミヘビの音が好きなのであれば問題ないですが、ただライブハウスにあるからといってそのまま使うことはおすすめできないです。

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なぜバンドマンはスピーカーケーブルを変えないのか

非常にシンプルな理由だと考えられます。そのまま使っていても問題なく音が出るからです。私もそうでした。シールドは自分の物を持って行かないと音を出すことができないので、間違いなく自前の物を買うのですが、スピーカーケーブルに至っては買わなくても音を出すことに困ることはないですしね。

自分のスピーカーケーブルを持っていくことで音に個性が出せますし、音質も改善されます。

ギターやベース、エフェクター等のコストを考えると、スピーカーケーブルのコストは微々たるものです。1本良い物を持っておいて損はないと思います。

キャビネットの挿し口だけ間違えないようにしてください。正しい音が出力されなくなります。

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結論

いかがでしたでしょうか。結論として

スピーカーケーブルは他のケーブルと同様、電波・雑音から電気信号(音)を防護してくれる役割がある

良いスピーカーケーブルに取り替えることで音質が改善される。また、音にキャラクターを付加させられる。

ギター、ベース、エフェクターのコストに比べたら微々たるもの。自分のスピーカーケーブルは最低1本持っておくべし。

以上です。好みの音が出るスピーカーケーブルを選んで試してみてください。

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