【小型ブースター】VeroCity Effects Pedals High-gain expander レビュー

VeroCity(ベロシティ)Effects Pedals High-gain expanderをレビューします。定番のアンプシミュレーターのエフェクターを製造しているメーカーですね。今回は小型ブースターです。

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特徴

日本のエフェクターブランド VeroCity(ベロシティ)Effects Pedals High-gain expanderです。

このペダルは3つのモードが搭載されたブースターペダルとなります。

このブランドは「VIGILANTE 」のギタリスト、レコーディングエンジニア、プロデューサー等、様々な顔を持つ大本浩史氏を中心に立ち上げられました。

過去にBOGNER社のEcstasyアンプをエミュレートされたXTC-Bのレビューにも記載しましたが、再度Verocityペダルの特徴を振り返りましょう。

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Verocityペダルの特徴

ブランド名の由来にもなったVero Boardを用い、真空管をFETに置き換え、アンプの回路をコンパクトエフェクターのサイズで再現されているのがVerocityペダルの特徴ですね。

徹底的に厳選されたパーツをBELDENワイヤーと高品位なドイツ製WBT銀ハンダを用いて丁寧にハンドメイドで組み上げられています。

量産品では通常使われないパーツをふんだんに使用されているとのこと。

ですので、大量生産することはできないようで全て受注生産となっています。

新品で入手するのがとても大変ですね。 注

文してから数か月かかるようなので。 そのおかげで中古相場の価格が非常に安定しているので暴落とかはないかと思います。 安心して保有できます。

もう一つのVerocityペダルの特徴としてはアウトプットジャックの通常の挿し方でアンプのクリーンチャンネルに接続することが可能となり、半挿しにすることでギターアンプのRETURNに接続できるようなインピーダンス変更を可能となっているところ。

つまり、普通に挿せば通常通りの歪みエフェクターペダルとして使用可能。 半挿しであればリターンに回すことでプリアンプとして使用することが可能となります。 汎用性が非常に高いですね。

入力ジャックを抜き去るとミュートがかかるのでアンプやスピーカーにダメージはかからないです。トラブルが起きても安心ですね。

 

  ただ、今回はアンプエミュレーターではなくブースターペダルです。 今までのアンプシミュレーターが高品質だったので、今回も期待できるでしょう。

コントロールについて

・トグルSWが上部に搭載されています。

UP:モダンワイドレンジブースト

MID:クリーンブースト

DOWN:80’s ミッドブースト

・マスターボリューム

各種エフェクターへの通常接続以外にも、各アンプのエフェクトループへの接続、VeroCity Effects Pedals各製品との併用(後方への接続)、各スイッチャー、デジタルモデリング系製品との併用時においてその効果を発揮します。

エフェクターの音作りについて

音量ブーストだけでなく、ゲインもブーストしてくれるパンチのあるサウンドです。

ほんのり味付けをするタイプとかではなくて、思いっきりverocityの色がついてしまうブースターですね。

音量を持ち上げるためだけに使う感じではなく、音を思いっきり前に押し出しつつもゲインもブーストしてロックなサウンドに仕上げてくれるイメージですかね。

どクリーンに音作りしててもこれを踏むと割とがっつり歪みます。

トグルスイッチの中央にしたクリーンブーストモードでさえも気持ち歪みます。他の2モードと比べると比較的抑え気味ですが。

UP:モダンワイドレンジブースト モード

全体的に音を押し上げつつもゲインもブーストするモードですね。一番歪みが足されるモードかと思います。

アンプの設定をクリーンにしてもオーバードライブ~ディストーションくらいまでゲインをブーストできます。

一番ロックなサウンドに仕上がりますね。

マスターボリュームつまみ1つだけなので、ゲインと音量のミックスバランスを弄ることはできないですね。両方持ち上がってきます。

Volumeは12時でフラットで、それより下げると音がバイパス時よりも下がってきます。13~14で気持ち音が押し出される感じ。そしてオーバードライブくらいまで歪みます。15時を超えてくると強烈に音量と歪み量がブーストし、MAXにすると爆音です。そして音もディストーションくらいまで歪みます。

ワイドレンジといいつつも、Volumeをあげていくとミッドローの帯域が強調されていくイメージですね。

太く、ハードな音に仕上がっていきます。

MID:クリーンブースト モード

原音の音を変化させることなく、音量のみをブーストできるモードとなります。 といいつつも、さすがに音量を大きくし過ぎると多少歪みますが。

これはしょうがないですね。 こういったクリーンブーストって艶感が出たりとか一部の周波数帯だけプッシュされがちですが、こちらは本当に音量だけ変化する感じですね。

味付けはほぼしません。

ギターソロ時に少し音を大きくさせて前に出したいなぁってときや、クリーントーンの音量を稼ぐ際に使用するのがいいかなと思います。

Volumeは13時でフラットです。それより下げると音がバイパス時よりも下がってきます。15時くらいでバイパス時よりも音を持ち上げてくれる感じ。MAXにすると爆音になるとまでは行かないものの十分な音量まで稼いでくれますね。音量を上げすぎると若干歪みます。

DOWN:80’sミッドブースト モード

音量とゲインをブーストしつつ、中域も強調されていくモードとなります。

ここぞというフレーズを弾く際に思いっきりバンドアンサンブルから前に出したいよ!って時に使用するといい感じですね。

ミドルのブースト感がちょうどいいです。

これもどうしても歪んでしまうので、ちょっとロック寄りのサウンドに仕上がってしまいますね。まぁ、しょうがないですね。

UP時のモダンワイドレンジーブーストモード時よりかはゲインのブースト量が控えめな感じです。

Volumeは12時でフラットです。それより下げると音がバイパス時よりも下がってきます。14時くらいで音量を少し持ち上げてミドルも程よくブーストされ音が前に出てくるようになります。15時くらいでちょっと大袈裟なくらい音が飛んでくる感じになりますね。 MAXにしてしまうと音量も爆音になりますし、歪み量も付加されてオーバードライブ気味になりますし、ミドルも強調されすぎてキンキンな音になります。

上げすぎに注意ですね。

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総評

音量のブーストだけでなく、ゲインブースト、ミッドブーストとしても使用できる汎用性の高いブースターペダルです。

3つも各種モードを乗せてくれればどれかは気に入るモードがあるかと思います。

どれかに特化している優れたブースターペダルは数々あるかと思いますが、こちらはクリーンブースト、ミッドブースト、ゲインブーストと何でも対応でき、値段も高くなく、比較的コンパクトでボードの場所を圧迫することがないとかなりプレイヤーに寄り添った設計となっております。

初めてブースターペダルを買うよって人におすすめしたいです。今まではEPBoosterとか初心者にもおすすめできる物がありましたが、正直値段もほぼ変わらない、というよりこっちのが安いのでもうこれでいいでしょう。

ただ、受注生産なので入手だけやや面倒ですね。

欲しい方は早めに注文して気長に待ちましょう。

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