SUMO STOMPは本当に完全コピーできているのか!?オリジナルケンタウルスと徹底比較!

現在はプレミア価格になっているヴィンテージエフェクターの完全クローンぺダルを製作しているSUMO STOMP・・・。オリジナルのエフェクターをそもそも所有する機会がない(あればそもそもクローンなんて買わない笑)ので、どこまで忠実にコピー出来ているのか比較することなんてないのではないでしょうか。

私はたまたまオリジナルのケンタウルスを持っていますので、SUMO STOMPがどこまで忠実に再現できているのか比較して検証してみました。

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SUMO STOMPとは?

SUMO STOMPはInner Bambooのブランドです。 Inner Bamboo のサウンドの流れを継承し小型でリーズナブルなベースペダル、往年の銘器のサウンドを完全クローンし小型リーズナブルなギターペダル等、 リリースされています。

試作を何度も繰り返しブラッシュアップされており、回路構成、定数を追い込みその後部品の質を選定されています。

既成エフェクタには使われないような高級オーディオパーツや、ヴィンテージパーツ、汎用パーツ、様々なパーツを適材適所組み合わせており、その結果、特に歪み物に関しては圧倒的な解像度の中に枯れたサウンドを確立が実現。

エフェクターはハンダ付けから塗装まですべて手作業、ハンドメイドとなっております。 モデルとなったエフェクターのサウンドを忠実に再現されており、そのクオリティの高さからここ数年で評価されて市民権を得たエフェクターブランドです。

製作されているSUMO STOMPのクローンペダルは高評価で手放さない人が多く、市場にもあまり数が出回っておりません。

ハンドメイドなので大量生産もできず、どんどん価格は上がり続けております・・・。

今回はCENTAUR(ケンタウルス)ゴールドのロングテール、初期シリアルナンバー「#873」の個体をクローンしたペダルを検証に使用しました。

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Centaur(ケンタウルス)とは?

アメリカ・ボストンのハンドメイド・エフェクター・ブランドKlon(クロン)Centaur(ケンタウルス)です。

1994年にBill Finnegan(ビル・フィネガン)氏によって開発されたオーバードライブペダルです。個人工房ですので、たった一人でケンタウルスを生産し続けてきました。その総数は約8000台です。

今でもこの8000台のペダルを世界で取り合いになっていまして、どんどん市場価値は増していき、今では1台数十万円で取引されております。

発売当初の定価は239ドル、生産終了間際の定価は329ドルでしたので、現在の価格はエフェクターの音としての価値というよりかは株や骨董品としての値段の付き方ですね。

販売当時から需要に対しての供給が追い付いてなく、中古品の方が値段が高いという状況でした。

現在もその人気は凄まじく、プレミア価格で取引されています。

色んなメーカーから数々のクローンペダルも製作されてきましたが、どれもオリジナルケンタウルスに匹敵するものは現れてなく、オリジナルケンタウルスの価格はどんどんうなぎ登りに・・・・。

今回のSUMO STOMPはそれに匹敵しているのかどうか・・・。

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エフェクターの比較

見た目について

写真から分かる通り、SUMO STOMPのサイズはかなり小さくて使い勝手がいい。オリジナルケンタウルスはデカいですね。ボードに載せにくいので今風ではないと思います。電源ケーブルも変換プラグが必要ですしね。

音色・キャラクターについて

音色・キャラクターについてはほとんどわからないレベルでコピーされています。

僅かな差ですが、オリジナルケンタウルスの方がウォームで奥行きのある音、SUMO STOMPの方がさっぱりしていてドライな音になっていますね。

オリジナルケンタウルスの方が少し音に粘りもあります。一方、SUMO STOMPは音がストレートで癖がありませんね。

正直、好みのレベルでどちらが優れてるといった事ではないですね。

音質・解像度について

意外なんですが、これはSUMO STOMPの方が音像がくっきりしてきて音質・解像度では軍配が上がると思います。

全くもっさりしていないというか、現代のエフェクターっぽいサウンドですね。

一方、オリジナルケンタウルスも高水準ではあるのですが、やっぱりちょっともっさりしてる感じはあります。

まあ、ヴィンテージエフェクターですからね。

綺麗でくっきりした現代チックなサウンドを良しとするのか、ヴィンテージのちょっと古臭い音を良しとするのかは好みかと。

ピッキングの反応について

これについては僅かですがオリジナルケンタウルスの方が反応は良いですね。もちろん、SUMO STOMPの方もかなり高水準です。

正直分からないレベルの差なので気にしなくても良いのかなと思います。

弾き比べてオリジナルの方がやっぱり反応が良くていいなぁと感じる人は恐らく相当ギターのうまい人ですね笑

GAINのつまみについて

こちらの挙動はもう完全にコピーされていますね。全く同じように扱っても差し支えないです。

TREBLEのつまみについて

こちらもほとんど挙動は変わらないのですが、僅かにSUMO STOMPの方が12時以降に回した際、高域の主張が強いですね。

本当に微量なので気にするレベルではないです。

OUTPUTのつまみについて

こちらもほとんど挙動は変わらないです。SUMO STOMPの方が僅かに音量が大きいと思います。誤差なのでそれはつまみのセッティング次第でどうにでもなりますね。

バッファーについて

これも正直ほとんどわからないですね。弾き比べてハッキリと分かる人は相当耳がいいですよ。そういう人はバッファーとか気にする前にさっさとケーブルの類買いそろえた方が幸せになります。

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まとめ

SUMO STOMPのクオリティはかなり高水準ですね。ここまでコピーできるのであればわざわざ高い本物を使う必要もないかなと思います。

他のヴィンテージペダルを所有していないので比較はできていませんが、ケンタウルスだけでなくて他の#8や#9などもほとんどオリジナルと変わらないレベルのクオリティなんだと思います。

まとめますと

サイズについてはSUMO STOMPの方がコンパクトなので、ボードに搭載しやすく優秀。通常の電源ケーブルで稼働するので変換プラグ必要なし。

音色もかなり近い。SUMO STOMPの方はすっきりしていてドライなサウンド、オリジナルケンタウルスはウォームで粘りがあって奥行きのあるサウンド。

音質・解像度についてはSUMO STOMPの方が綺麗で音像がくっきりしていて優秀。

ピッキングの反応についてはオリジナルケンタウルスの方が僅かに良い。

各種つまみの挙動はほぼ完全コピー。同じように扱っても差し支えなし。

以上です。参考になりましたでしょうか。

Klon KTRよりもオリジナルケンタウルスに近いペダルだと思います。

オリジナルに拘りがなく、とにかく音だけケンタウルスが欲しいんだという人はSUMO STOMPの方買っておけば問題ないですね。

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