PepTone Electronics(ペップトーン・エレクトロニクス) BD-2 Mod. “The Tone Driver”をレビューします。超王道のBOSSのBD-2 Blues Driverのモディファイ品です。
特徴
PepTone Electronics(ペップトーン・エレクトロニクス) BD-2 Mod. “The Tone Driver”はBOSSのブルースドライバーのモディファイ品です。
コントロールノブはオーソドックスにLEVEL、TONE、GAINの3つです。それに加えてこのモディファイ品はFAT-Switchが増設されています。
PepTone Electronics(ペップトーン・エレクトロニクス)とは
オハイオ州コロンバスに製作拠点を構えるハンドメイドのエフェクターブランドです。既製品のモディファイ品でメジャーになりましたが、ペップトーン・オリジナルのペダルやスイッチャーなど、全てが決して他社の模倣ではない、独自のアイディアに基づいて研究開発されています。
ペップトーンのペダルは厳重なサウンドテストを行っております。トゥルーバイパス配線・スイッチクラフト製ジャック・軍規格の配線材・高輝度LEDなどのハンドメイド・ペダルに求められる要素は全て満たしています。
モディファイ元がハンドメイドではなく、大量生産されているようなものにはない要素が入っていますね。
誠実さと高品質、ピュアで素直なサウンドを出力するというのが、ペップトーンのポリシーとのこと。
BD-2とは
ギタリストなら誰でも知っているBOSSのエフェクターペダルBlues Driverです。歪みエフェクターの王道中の王道ですね。これが初めて買ったエフェクターという人も多いのではないでしょうか。 私はBD-2が全ての歪みペダルの真ん中の位置にいると思っています。
フェンダー系ツイードアンプ的なサウンドを狙って開発されたペダルなので、ジャキジャキとした音色が特徴です。
プロギタリストも愛用者が多いペダルです。例:藤原基央(BUMP OF CHICKEN)、真鍋吉明(the pillows)、田渕 ひさ子(NUMBER GIRL)等
エフェクターの音作りについて
音色は本家BOSSのブルースドライバーそのままですね。ジャキジャキとした高音が気持ち良いスタンダードな歪みエフェクターです。
本家との音の違いは若干ノイズ成分がなくなり、音がすっきりしてクリーンになり、音抜けが良くなっています。音の分離感が増してますね。
音の押し出し感が強くなっており、パンチのあるサウンドになっております。ヘッドルームに余裕が出来たという表現がいいでしょうか。
ブースターとして使うにもこちらの方が音圧感が増しているのでうってつけですね。
コントロールのツマミの効きは感覚的に使え、非常に分かりやすいです。全てのツマミは12時でフラットです。
LEVELは基本12時でフラットにしておいて良いかなと思います。引っ込ませたいなら下げていいですし、ブースターとして使ったりギターソロとして使うのであればあげてやればいいです。
GAINも12時で通常のオーバードライブ。そこから下げるとクランチサウンド、上げていくとディストーションサウンドに寄っていきます。ゲイン幅は広めではないかなと思います。
TONEも12時を基本に下げていくとモコモコとしたサウンド、上げていくとジャキジャキとしたブルースドライバーらしい高音成分が出てくるようにあります。トーンは上げ目で使うことが多いですかね。
本家にはないFAT-Switchですが、上に上げるとOFF、下に下げるとONになります。
OFFにすると音がすっきり分離感がよくなり、音圧感が増します。ONにするとゲインが増し、音が若干引っ込んだ感じになります。これ普通逆じゃないですかね。私がONとOFF逆に認識しているのかと思ったくらいです。基本的にOFFにしといていいかなあと思います。
総評
本家の音色は忠実に再現され、それよりも音の解像度、音圧感が改善されたブルースドライバーといった印象です。
正直、完全上位互換と思います。本家にはないトゥルーバイパス配線ですしね。使用されているパーツも安価なパーツではないですし。
ただ、圧倒的に音は変わる!いった感じでもないので予算と相談になるでしょうか。他のモディファイ品にあるようなキャラクターが全く別物!いったこともないですしね。あくまで本家をそのまま良くした感じです。
本家のBOSSも今ではモディファイ品として技シリーズ(WAZA Craft)を出していますので、そちらでも良いかなと思います。