DigiTech(デジテック)Dropをレビューします。Whammyに搭載されているドロップ・チューン機能を取り出したモデルです。
特徴
DigiTech(デジテック)Dropです。
Whammyに搭載されているドロップ・チューン機能をコンパクト・エフェクターのサイズに取り出したエフェクターです。
ギター本体のチューニングを変更することなく、半音ステップで最大1オクターブ下までのダウン・チューニングが可能。
Whammyのレビューはこちらから!
DigiTech(デジテック)Whammy(ワーミー)をレビューします。こちらはV-1です。特徴DigiTech(デジテック)Whammy(ワーミー)です。ワーミーペダルとは?自由自在に音程を変化させることができるピッチシ[…]
数字を1つ増やしていくごとに音が半音ずつ下がっていきます。
音を上げることはできないので注意。 OCTでセッティングすると1オクターブ音が下がります。
モーメンタリー・オン/オフ・スイッチが搭載されており、踏んでる時だけピッチシフト機能をONにすることも可能。
消費電力なのですが
センターマイナス9Vの300mAの電源が必要です。
思ったより電力食いますね・・・・。その辺のパワーサプライだと動作しないので注意が必要です。
Dropを買った時についてくるアダプターで運用するのがベターでしょうか。 こちらはトゥルーバイパスとなっております。
エフェクターの音作りについて
音色を変えることなく、綺麗にチューニングが切り替わるピッチシフトペダルです。
ちゃんとギターのチューニングをきっちりしていれば綺麗にチューニングが切り替わってくれるので大変便利なペダルですね。
ワーミーの時は露骨にワーミーのエフェクト音になっちゃってたんですが、これはそこまで影響は大きくないです。
そのままチューニングだけが切り替わるので違和感がない。
もちろんメリットだけではないです。デメリットとしては
許容できないレベルで音痩せします。
それもチューニングを落としていくと露骨に痩せ方も増していきます。
オクターブ下げするとちょっと音が引っ込みすぎて使うのがきついレベル・・・。
特定の周波数帯だけ音が痩せるとかそういうのではないですね。全体の音圧レベルが下がる感じです。
ワーミーの時よりきついかもしれない・・・。ONにすると明らかに引っ込んだ音がするので、踏みっぱなしにして使用するのは何らかのケアが必要です。
ブーストペダルと併用するとか、EQペダルと併用するとかですね。それでも音が劣化したものをブーストしたり、EQ調整したりするわけですから、もちろん音質は良くなくなります。
クリーンブースターで音圧を上げるにせよ、どうしても歪み量は増えるわけですしね。
まだ半音下げ程度だとそのままでも何とか使えるレベルですかね。
引いた音だけのキーが下がるんじゃなくて、ノイズやカッティングのチャカチャカ音まで下がってしまうので、エフェクトOFF時でプレイした時とは若干違和感が出ます。どうしようもないですけど。
モーメンタリー・オン/オフ・スイッチについて
このスイッチをONにすると、ペダルを踏んだ時だけエフェクトONとなり、部分的にダウンチューニングされた音で演奏することができます。
その都度スイッチをONにしたりOFFにしたりしなくてよくなるので、一部フレーズだけキー下げたいときには便利ですよね。
エフェクトON状態でスイッチをOFFからONにすると、今度は逆にペダルを踏んだ時だけエフェクトOFFになります。一部フレーズのみレギュラーチューニングで演奏するとかも可能ですね。
総評
音色を変化させることなく、綺麗にダウンチューニングが行えるピッチシフトペダルです。
ワーミーと違って音色に影響を与えることはしないので機能としては完璧なんですけど、いかんせん音痩せがきついです。
音の劣化が全くなければ滅茶苦茶使えたペダルなんですけどね。勿体ないですね・・・。誰か開発してくれないかな。
自宅やスタジオ程度で使用する分には問題ないかと思いますが、レコーディングやライブ等、お客さんに聴かせるような環境でこれを導入するのは少しきついものがあります。
面倒くさがらずに、レギュラーチューニングしたギターとダウンチューニングしたギター2本持っていくなりして対処したほうがいいかなと思います。
一部フレーズで飛び道具的にこれを使ってダウンチューニングする分には問題ないかと思いますね。
もちろん、エフェクトOFF時と比べて音圧がなくなるので、同時にブーストペダルONにする等のケアは必要ですが。