320designのBrown Featherをレビューします。定番のディストーションペダルですね。初期エディヴァンヘイレンのブラウンサウンドを再現したモデルです。
特徴
日本のエフェクターブランド320designのBrown Featherです。日本だけでなく、海外でも使用者が増えているペダルです。
初期エディヴァンヘイレンのブラウンサウンドを再現したモデルです。
いわゆる改造マーシャル系のディストーションペダルですね。
その中でもパワフルで歪むタイプのペダルです。ハードロックをやるのに最適なペダルですね。エディヴァイヘイレンのブラウンサウンドを再現なので当たり前と言えば当たり前ですが。
つまみはVOLUME、WIDE、NARROW、GAINの4つです。側面につまみがついてるのが特徴的ですね。若干使いにくいですが致し方ないです。
聞きなれないのがWIDEとNARROWのつまみ。これはTONEコントロールのつまみなのですが、それぞれ調整できる周波数帯が異なってきます。
この組み合わせによって音作りの幅が広がっていきます。
サイズがちょっとでかいです。W 124 × D 111.5 × H 68(mm)(ツマミ・スイッチ含む)です。
Hがでかいんですよね。ボードに導入する際はご注意を。
エフェクターの音作りについて
王道のブラウンサウンドです。きめ細かくジューシーで奥行きがあり、それでいてがっつりパワフルに歪んだロックンロールサウンドです。
アメリカのハードロック、メタルをするには最適な歪みペダルではないでしょうか。
歪みを増していっても音が細くならず、分厚くなっていって迫力のある音になります。ザクザクしてエッジの効いた音です。
うるさいだけの歪みではなく、聴いていて心地いい質感ですね。ずっと聴いていても耳が疲れない。
VOLUMEですが、12時でフラットです。音量も一定に上がってくれるので使い勝手がいいです。レンジも広く、ガンガン音量は上げられます。右に振り切ってソロの時だけこれを踏むっていう使い方もありです。むしろそれが正解なんじゃないかとも思える笑
WIDEのつまみは一般的なトーンコントロールとそんなに変わらない印象。
12時でフラットで12時よりちょっとでも下げたら籠る音に、12時よりちょっとあげたらハリのある音になります。12時付近のトーンの変化が大きいでしょうか。そこ以外は一定の変化量ですかね。
かなりレンジ幅は広いと思います。思いっきり籠った音からキャンキャンな音まで幅広く作れます。
次にNARROWのつまみです。こちらはWIDEと違ってミドル付近の周波数のトーンコントロールができますね。下げればどんどん引っ込んだ音になっていきますし、上げればどんどんハリが出てきて分離が良くなっていきます。
一般的なミドルのコントロールと違って、ミドルだけがコントロールされるわけでもなく、中域にまとわりつく低域と高域も一緒に変わっていってしまいます。
この二つのトーンコントロールの組み合わせでとても幅広い音作りが可能となっています。
次にGAINのつまみですが、MINにしてもどうしても歪みますね笑さすがブラウンサウンド。
MIN~9時くらいでオーバードライブ、10時~以降でディストーションサウンドです。
12時までは歪み量の変化はしっかりされていくのですが、12時以降はそんなに歪み量は変わりません。ディストーションの質感が変わっていくイメージです。どんどん分厚くなってきめ細かなサウンドになっていきます。
あまりにも上げ過ぎるとノイズ乗りも無視できなくなるのでほどほどにですね。
歪みのレンジは広いとは言えないです。
総評
きめ細かでジューシーで奥行のある上質なブラウンサウンドです。歪ませてもやかましいだけじゃなくて聴いていて心地良いディストーションですね。
歪みのレンジは広くなく、これを使えばディストーションになる決め打ちのペダルですが、これを使う人はそもそもそういうサウンドが欲しくて買うと思うので問題ないのかなと思います。
WIDEとNARROWの2つのトーンコントロールで幅広い音作りが可能です。ブライトで迫力のあるハードロックから重たくダークなメタルに使えるサウンドまで対応できますね。
ハムバッカー搭載されたギターでザクザク弾きたいペダルです。レスポールは勿論の事ですが、335、355と行った箱物ギターでもハマるかと思います。
ハードロックが好きでこの音が嫌いという人はいないと思います。私もレコーディングで一部フレーズに採用しました。おすすめできます。