電源タップでギターの音は良くなるのか?これは本当なのでしょうか。その疑問にお答えするために3種類の電源タップを用いて検証を行いました。
電源タップで音は変わるの?
もう先に結論を申し上げておきましょう。
変わります!
当ブログでは散々ケーブルで音は変化することを説明してまいりました。もっと言えば電源ケーブルでの音の変化は大きいということも説明しましたね。
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電源タップも例外ではありません。壁コンセントから電気信号をアンプに通すわけですから理論としては電源ケーブルと変わらないわけです。
バンド界隈では電源周りは軽視されている印象があります。(レコーディングスタジオ等ではクリーン電源等使って完璧にされているのに不思議ですよね。)
ただ、どのくらい音質変化に影響があるのか、許容できるレベルであるのかが分かりませんよね。
3種類の電源タップを用いて検証してみました。
検証に使用した電源タップ
FURMAN SS-6B
写真下の電源タップです。
ライブハウス等でよく見かける電源タップですね。今回検証する電源タップでは一番スタンダードなモデルではないでしょうか。
サージ・フィルター、ノイズフィルターを搭載、サーキットブレイカーもありと多機能な電源タップですね。
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オヤイデ電気 OCB-1 SX
写真上の電源タップです。
オヤイデ電気のロングセラーになった電源タップOCB-1シリーズです。こちらは現行品のOCB-1 SX V2ではなく、旧モデルです。ケーブルの導体の素材が現行品とは異なります。
過去にレビューしていますので詳しくはこちらへ。
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ORB DP-6iR + ESOTERIC 7N-PC9900 MEXCEL
写真中央の電源タップです。
ORBの電源タップのスタンダードなモデルですね。スタンダードといってもなかなかの金額しますが・・・。もっと上位の電源タップだと数十万とかも・・・。
DP-6iシリーズのロジウムメッキモデルの電源タップです。このモデルの特徴は力強い低域と高次元でバランスの取れた音質を表現とのこと。
さらに、電源タップ付属品の電源ケーブルを交換しております。ESOTERIC 7N-PC9900 MEXCELです。
この電源ケーブルは当ブログで最高評価を叩き出した凄い電源ケーブルです。弱点がなく、圧倒的音質改善が見込めます。
検証するからには徹底的にしようと電源ケーブルも最強の物に交換いたしました。
これで音が変わらなかったら電源タップを交換する意味はないですよね。
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検証方法
このSUHRアンプの電源ケーブルを各電源タップに挿し変えて順番に音出しをしてみました。
一部、レゾナンスチップが取り付けられていますが気にしないでください。過去の検証の名残です笑。何も音は変わりません。
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勿論、各種ノブのコントロールの変更はしておりません。
ちなみに、電源ケーブルはBMI OCEANIC STATEMENT Evolution Rhodium Limited Editionを使用しました。電源タップでの変化が分かるようになるべく良い電源ケーブルを採用しました。
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検証結果
FURMAN SS-6B
壁コンセントと比較すると多少ノイズが軽減された程度で音質については大きく変わったことはないかな?といった印象。
家庭用の電源タップを使うと音像がぼやけたりするのでそれを使うくらいならこれを買ってきた方がいいかなと思います。
それほどお値段も高くないですしね。まあ、悪くはないです。
オヤイデ電気 OCB-1 SX
このランクの電源タップから音の変化が見られますね。音の解像度・分離感が明瞭になり、音圧もアップしています。
音色の変化についてはそんなに感じられないですね。フラットです。
こちらはオヤイデの電源ケーブルの特徴ですね。その影響がそのまま音に現れている印象です。
ORB DP-6iR + ESOTERIC 7N-PC9900 MEXCEL
いや、もう別次元ですね笑
圧倒的に音が変わります。値段考えるとそりゃ変わってもらわないと困るよなぁって感じですが。
明らかな音圧アップ、音の解像度・分離感も別次元、ノイズもさらにカットと文句なしの性能。
電源タップが凄まじいというよりかは、電源ケーブルの影響がもろに出てるんじゃないのかな?といった印象です。
電源タップだけ買ってきても100%のパフォーマンスは出ないですね。付属品の電源ケーブルだと台無しです。
アンプ側の電源ケーブルをESTERIC 7N-9900に変えた時の変化量を100とするとこの電源タップの変化量は20~30程度かなといった印象。
変わるには変わりますけど、やはりアンプ側の電源ケーブルを変更したほうが影響は大きいですね。
まとめ
電源タップでも音は変わりました。いいものに変えれば順当に音も良くなっていきますね。
追求していくとどこまででも音作りはできそうですよね。
電源タップを交換することで音は変わる。電源ケーブルの音の変化量が100とすれば電源タップの音の変化量は20~30程度
電源タップそのものよりも、電源タップに付属している電源ケーブルの依存度は高い。
以上が検証のまとめとなります。
FURMAN SS-6Bの音の変化が少なかったのは電源ケーブルの質がそうでもないことが影響しているのかもしれませんね。
電源タップの交換の優先度は他のケーブルを交換するよりも低いですが、音質を追及されたい方はぜひ試してみてほしいです。