オヤイデ電気 OCB-1 SXをレビューします。OCB-1シリーズはオヤイデの電気タップの主力商品です。定番の電源タップですね。
特徴
オヤイデ電気 OCB-1 SXです。オヤイデの電源タップのロングセラーになった商品です。
OCB-1シリーズは30年以上前にオヤイデから発売された電源タップですが、こちらはそれの改良版となっております。
ケーブルの導体にPCOCC-Aという金属素材が使われていたのですが、2013年に古河電気工業がPCOCCの製造、販売を中止すると発表し、このOCB-1 SXも生産終了を余儀なくされました。
2014年にはケーブルの導体に102SSCを採用し、OCB-SX V2として後継機モデルが販売されることになりました。現在もそちらはロングセラー商品として販売されております。 こちらは旧バージョンの電源タップになります。
ケーブル部にはオヤイデの電源ケーブルBLACK MAMBAが採用されています。ケーブルそのものがオーディオ用の電源ケーブルですのでその辺の電源タップとは訳が違いますよね。
その導体はPCOCC(単結晶状高純度無酸素銅)が採用されています(現在のBLACKMAMBAは102SSC採用)。この導体は音響製品の用途を目的として古河電気工業が開発しました。不純物が混入しない高い純度と導電特性が実現され、各オーディオケーブルメーカーに供給されてきました。
オーディオ製品の売り上げが低迷し、回復が見込めないことから古河電気工業が製造を中止したのでオヤイデが独自に102SSCを開発したという経緯があります。
見た目は一緒ですが、導体は全くの別物ということですね。
プラグ部分はP-029をモディファイしたものが採用されています。ブレードの素材は真鍮です。
ケーブルは2mほどです。電源タップそのものは案外軽量で持ち運びが便利ですね。ケーブルの方が重量あるという笑
BLACKMAMBAがそもそも高価な電源ケーブルですので、この電源タップの効果も期待できそうです。
電源タップの音質・評価について
OCB-1 SXを挟んでアンプから音を出力したところ、明らかな音質改善が見込めました。壁コンセントからケーブルを敷設するより電源タップを挟む方が音が良いとは笑
アンプの電源ノイズが軽減され、解像度・音の分離感も良くなり、1音1音綺麗に分離してくれるようになりました。
音圧・パワー感も強くなりましたね。
といっても、やはりアンプの電源ケーブルを変えるよりも変化は薄いですね。オヤイデTUNAMI GPX-Rを初めて使った時の感動は得られませんでした。
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音色としてはザ・オヤイデの特性ですね。フラットで癖がなく使いやすいです。シンプルに音質が良くなるなといった印象。
割合で言うと電源ケーブルが8割、電源タップが2割程度の変化でしょうか。ケーブルの特性として電気信号が発生する1次側の影響が強く出るので、先にアンプ側の電源ケーブルを交換する方が効果は大きいでしょう。
総評
音質をシンプルに底上げしてくれる電源タップですね。悪いわけがないです。
音圧・パワー感、解像度・音の分離全てにおいてパワーアップしてくれる万能なタップ。
音の帯域はフラットでオールラウンダー
基本的にオヤイデの製品は癖がないですね。フラットでシンプルに音質改善してくれるアイテムが多いです。
電源ケーブルを交換するよりも変化量は少ないので、電源タップの交換の優先度は低いかなと思います。
壁コンセントからケーブルをひっぱってくるのではなく、その辺の家電用タップを経由するならこちらを1つ買っておいてもいいかなとは思います。4つ口なのでバンド内で共有できますしね。