ICS FACTORY Sigma Edge をレビューします。国産のエフェクターブランドのトランスペアレント系のオーバードライブペダルです。 このモデルは島村楽器限定モデルとなります。
特徴
日本のエフェクターブランドのICS FACTORY Sigma Edgeです。
トランスペアレント系のオーバードライブペダルです。所謂歪まない系のオーバードライブペダルですね。
ギターマガジン4月号 2020最新ランキングTOP50 デジマートで売れたエフェクター調べてみた歪みペダル編 15位
にもなっているよく売れている歪みエフェクターですね。
ICS FACTORYの定番モデルの「GEOMETRY DRIVE」「Noir #01」「Reyes」の特徴をそれぞれいいとこどりしたペダルとのこと。
GEOMETRY DRIVEからは「GAINを上げてもコードの分離が良く、抜けるソリッドな音」を、Noir #01からは「歪みの質が細かく(最高に気持ちいい)、上品に感じるサウンド」を、Reyesからは「絶妙なコンプ感、手元のボリュームでしっかり歪み量を調節(絞ればほぼクリーンまで)できるボリュームの追従性」を合わせたらこうなった・・・ようです。
つまみは左上からボリューム、トーン、ゲインのシンプルな設計となっています。
スイッチONにした時のLEDライトが滅茶苦茶強く光ります。凄くまぶしい笑
野外のステージでもONなのかOFFなのか分からない!みたいなことにはならないですね。
エフェクターの音作りについて
クールでエッジの効いたオーバードライブサウンドですね。
トランスペアレント系の基準となる音ではないでしょうか。 歪まなさすぎず、歪み過ぎず、どっちにも使える本当にド真ん中のトランスペアレント系ペダルです。
ボリュームは1時でフラット。効き方は変な癖もなく、感覚的に使えるかと思います。1時より音量は結構がっつりあげられるタイプです。ゲインを絞ってクリーンブースターとしても使えそうですね。
トーンは12時でフラット。12時より上げていくとエッジの効いた鋭いトーンに変化していきます。トランスペアレント系らしさの音作りをするのであればちょっと上げ気味がいいかもしれませんね。
MAXにしてもそんなに嫌らしくないトーンです。これ以上あげたら耳が痛くなるであろうギリギリをついてきてます。1時~3時あたりで丁度良い気持ちいいトーンですね。
12時より下げていくと若干ウォームな音に仕上がります。それでもモコモコとした音にならないのは優秀ですね。
下げる場合は音量も若干下がってしまうので、ボリュームを少しあげてやると丁度いいサウンドになります。
ゲインは7時~9時までがクランチサウンド、10時~MAXまでがオーバードライブサウンドとなります。
12時以降は上げて行ってもそこまで変化しないです。かなり微量に歪みが付加されていくイメージです。
原音に味付けがほとんどされて行かず、そのまま歪んでいくという感じでしょうか。
7時~9時では音量が若干下がるので、ボリュームをちょっとあげてやれば押し出し感のあるクランチサウンドが作れます。
総評
トランスペアレント系のド真ん中のオーバードライブペダルです。
他社のトランスペアレント系は何かしら特徴があり、ある方向に尖った音作りができるのですが、こちらはそんなことはなく、王道のサウンドになるといった感じでしょうか。
悪く言えば特徴がない。良く言えば何にでも対応できる汎用性のある音ですね。
そういう使いやすさがウケたのかなと思います。
このペダルを基準にいろんなキャラクターのトランスペアレント・ダンブル系のエフェクターを試していけばいいのかなと思います。
ノイズ乗りも少なく、音の分離感も申し分ないので優秀なペダルです。お値段もお手頃なのが良いですね。
スイッチONにした時のデザインもカッコ良いです。