【ベーシスト御用達】EBS MultiComp レビュー

EBS MultiCompをレビューします。ベーシスト御用達のコンプです。

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特徴

EBS MultiCompです。ベース用コンプレッサーペダルです。

EBSとは?

1988年にそれまでスタジオ機器のサポートをしていたメンバーが、ベースプレーヤーのための機材を提供していこうと創業されたメーカーです。

エフェクターだけでなく、ベース用プリアンプ、ベースコンボ、ヘッドアンプ&キャビネット等の開発もされていますね。

エフェクターは本来ベース専用に開発されたものが多いですが、後のラインアップにギター用も加わっています。

ベーシストのためのエフェクターブランドですね。  

 

“マルコン”の愛称でも知られるベース用コンプレッサーの定番商品です。

もうほとんどのベーシストはこれ持ってると思うので今更レビューする必要はないかと内心思ってはいます笑

つまみはCOMP/LIMIT、GAINの二つのみ。 COMP/LIMITでコンプのかかり具合を調整し、その後にGAINで音量レベルの調整をして音作りをしていきます。

非常にシンプルで使いやすい設計。

中央のトグルスイッチでTUBESIM(チューブシミュレーション)、MB(マルチバンド)、NORMALのモード変更ができます。

TUBESIMは真空管コンプの音を再現、MBで内部にあるトリマーでローとハイの調整をできるモード、NORMALは通常のモードです。

 

エフェクターの音作りについて

コンプをかける仕事だけでなく、ほんのり音に艶感を足すことができるコンプレッサーペダルです。

ONにするだけで音が前に押し出され、ちょっと艶やかな色がつきますね。 この音が好きな人がこれを使うって感じですね。

原音を根本的に変えてしまうので、コンプだけかかればいいって人には不向きなのかなと思います。

コンプとして使うのではなくて、つまみを両方0にしてコンプをかけずに艶感だけ得られるような使い方もアリじゃないかなと思います。

実際、かけっぱなしにしてるベーシストもいそうですね。   

コンプとしての仕事もきっちり果たしてくれます。

COMP/LIMITのつまみを強くかけるとゴリゴリにコンプがかかり、アタック音がパコパコ言うようになりますね。

スラップ時にONにすると音量レベルが均一化され安定し、アタック音の主張が強いサウンドが作れます。

ただ、COMP/LIMITをかけすぎると音のレンジが狭くなってきますね。

あんまりかけすぎると痩せたようなサウンドになってしまうので注意ですね。

3つのモードセレクトについて

・TUBESIM

→ミドルが強くなり、音がさらに前に押し出されたようなサウンドになります。主張の強いサウンドにしたい時に使うといいですね。

かけっぱなしにする際にこのモードにするとちょっとバンドアンサンブルから浮いてしまうかも。

・NORMAL

→通常のモードです。原音のレンジ感はそのままに、音に艶感だけ足してくれるサウンドです。通常の使い方であればこのモードを使うのが無難か。

MBについては内部トリマーでいくらでも調整できてしまうので割愛します。こればかりは使ってみてくださいとしか言えないです。

 

COMP/LIMITのつまみですが、MINでフラットです。必要な分だけ左に回してコンプをかけていきます。12時くらいで音量が3/4になる程度まで圧縮できますね。MAXにすると大体1/2程度でしょうか?

12時を超えてくると露骨にアタックがパコパコした音になりますね。そこからどんどん強くすると音の圧縮と共にレンジ感まで圧縮されていくイメージです。圧縮されたレンジはGAINを上げても音量だけ上がるだけで取り返せない感じがします。まぁ、かけすぎは禁物ですね。

GAINのつまみですが、MINでフラットです。12時で音量が1.5倍、MAXで2倍程度まで増幅することができます。当たり前ですが、上げると共にノイズも増幅されますし、若干音も歪んできます。

コンプを強くかけるとGAINも同様に強くかけて利得を稼ぐ他なくなってきますが、その際、ノイズは増幅されたまま残ってしまうのでやっぱりこれもかけすぎは禁物。

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総評

コンプをかけるだけではなく、音が艶やかになり、少し音を前に押し出してくれるコンプレッサーペダルです。

良くも悪くもEBSの音になりますね。このキャラクターのサウンドになります。

原音忠実なサウンドではなくなるため、そういったペダルが好みな人には合わないかなと。

この艶感が好みな人はハマるペダルかなと思います。

コンプも特に問題なくバキバキにかけることも可能ですし、定番となるだけの力は感じられます。

そして何より、COMP/LIMITでコンプの強さを調整し、その後GAINで音量を調整するだけといった非常にシンプルな構成なのが使いやすくていいですね。

現行品はSens(Threshold)のつまみが追加されて幅広いサウンドが作れるようになっています。

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