【ランドグラフのクローン】シブヤ楽器 CROSSFIRE – I型 レビュー

シブヤ楽器 CROSSFIRE – I型をレビューします。ランドグラフDODのコピーモデルですね。

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 特徴

シブヤ楽器 CROSSFIRE – I型です。こちらは初期型となります。Landgraff Dynamic Overdrive(DOD)のコピーモデルで完成度が高いと評価されたエフェクターです。

Landgraff Dynamic Overdrive(DOD)とは

海外の高級エフェクターメーカーのランドグラフのオーバードライプペダルです。 機材に詳しい方なら馴染みのあるメーカーかと思われます。

全てJohn Landgraff(ジョン・ランドグラフ)というビルダーがハンドメイドで製作されています。

現在、ランドグラフはお亡くなりになられているのでプレミア化しています。

新品価格7万円で販売されたことで世間からは高すぎるとバッシングされていたようです。

その中でもDODが一番人気のモデルで中古市場でも姿を消し始め、プレミア化がどんどん進んでいます。

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その中でも、こちらのモデルは30機しか生産されなかった限定ユニオンジャックモデルです。

通常モデルとは全く違い、こちらは高額パーツが採用されております。

オペアンプRC4558Tというレアアンプを採用、蛇目基盤にポイントトゥポイント配線、ヴィンテージ配線を使用されています。  

つまみは左からGAIN、TONE、VOLUMEとなっており、3WAYトグルスイッチが搭載されております。

これはランドグラフDODと変わりませんね。

上からマーシャル系、中央ダンブル系、下TS系となっております。

エフェクターの音作りについて

ランドグラフDODと同じ音色のTS系オーバードライブサウンドです。

あの普通の音の感じがまさにランドグラフDODですね笑

ただ、こちらの方は音の質感がさっぱりとしていてドライな印象。

本家ランドグラフDODは独特のしっとり感があって奥行きも素晴らしく、心地よい歪み方なんですよね。音に粘りがあってジューシーなんですよ。

確かにランドグラフDODの音色と同じなんですけど、ちょっとテイストが違う音です。

音の輪郭はCROSSFIREの方がくっきりしていると思います。本家より主張が少し強い。

ノイズの乗りはCROSSFIREの方がやや強いですね。ランドグラフDODの方がノイズレス。

3WAYトグルスイッチで音色が全く変わってくる上に歪み量・ボリュームの出力も全然異なるのでスイッチを変更したらその都度つまみもセッティングしなおさないといけないです。

曲間にスイッチを変更して音を切り替えるようなことはできないですね。

つまみ上 マーシャル系

奥行き・コンプレッション感が他の2つのモードの間を取ったような感じですね。

ほどほどに歪みますし、歪みによって音がグシャっと潰れることもない、ちょうどいい塩梅のモード。

GAINのつまみは12時でフラットでMIN~10時でクランチサウンド、10時~12時でオーバードライブサウンド、それ以降は緩やかに歪み量は増えていきますがディストーションまではたどり着かない模様。

VOLUMEのつまみは10時でフラットでそれより上げていくと爆音になります。ヘッドルームの余裕は凄いですね。

TONEのつまみは12時でフラット。9時~15時までの変動はかなり狭いのですが、MIN~9時と15時~MAXは急激に変わります。モコモコからキンキンまでトーンコントロールできますね。

つまみ中 ダンブル系

このモードが一番音にパンチがあってピッキングのニュアンスも強烈に出てくれます。

ゲインを絞った時はチャキチャキしていて歯切れのよいダンブル系っぽい音は確かに出せますが、かなりゲイン幅が広く、クランチ~ファズの範囲まで歪ませられます。全然ダンブル系じゃないじゃんっていう笑

ゲインを上げていくと徐々にローも付加され、どんどん「ゴゴゴゴゴ」といった重たいサウンドに変化していきます。

GAINのつまみは12時でフラットです。MIN~10時まではクランチサウンド、10時~12時でオーバードライブ、12時~15時でディストーション、それ以降はファズくらいまで歪ませられます。

VOLUMEのつまみは10時でフラットです。こちらの使用感はマーシャル系の時と変わりません。

TONEのつまみもマーシャル系の時とそんなに変わらないので割愛とさせていただきます。

つまみ下 TS系

奥行き・コンプレッションが一番強いモードです。

ランドグラフDODと言えばこのモードですね。一番心地よい歪みだと思います。

GAINのつまみは12時でフラットです。ゲイン幅はかなり狭く、オーバードライブの歪みの中の範疇でコントロールすることになります。よく言えばきめ細かく、悪く言えばもうその歪みにしかならないといった感じですね。

VOLUMEのつまみは14時でフラットです。ヘッドルームの余裕は他の2つのモードとは異なり、あまりありません。音量も爆音にはできないですね。

TONEのつまみは他の2つのモードと特に変わりないので割愛とさせていただきます。

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総評

ランドグラフDODと同じ音色のTS系オーバードライブサウンドです。

完成度は確かに高いです。うまく音を作ってブラインドテストをすれば気づかれることはないのかなと思います。

ランドグラフDODとはややテイストが違ってこちらはドライでさっぱりとした質感ですね。

粘りがあって奥行きが凄いランドグラフDODの音が欲しいのであれば本家を買うしかないのかなと思います。

こちらも音色はランドグラフDODに限りなく近いのでやっぱりいい音です。

正直好みの範疇かなと思います。

ただこちらも生産されておらず、弾数もほとんどないので入手が非常に困難。

結局ランドグラフDODの方が入手しやすいからそっちにしていいのかなと・・・。本末転倒ですね。

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