BUDDA(ブッダ) ZEN TONE PHATMANをレビューします。ワウペダルで有名なエフェクターメーカーですね。真空管搭載のペダルです。
特徴
アメリカのエフェクターブランドBUDDA(ブッダ) ZEN TONE PHATMANです。
使用者がほぼいないですし、弾数もほとんどない非常に珍しいペダルです。激レアですね。
これのベースVerのPHATBASSというペダルがあるのですが、そちらはGLAYのJIROが使用しているペダルで非常に有名でプレミア価格がついています。
どういうわけかギターVerのこちらは全然人気がない笑
誰が使っているかで値段が決まってしまう分かりやすい見本ですね。こっちも誰か使ってあげて笑
ネットで色々調べてみても情報がほとんどなく、生産時期や生産終了した時期すらもよくわかりません。ご存知の方、私のほうまでメールで教えて下さい笑
こちらは真空管12AX7を2本積んでいます。真空管搭載したことにより、チューブライクというか本当のチューブアンプを使用しているかのようなオーバードライブサウンドとなります。
真空管を別なものに交換して音の変化を楽しむのも良いかと思います。私は12AX7でしか動かしたことがないのでどう変化するかは分かりませんが・・・。
電源をONにして3~5分ほど待って真空管が温まらないと濁った音がします。 エフェクターの中ではサイズが非常に大きいので扱いは厄介です。
W18.5cm L21cm H9cmというデカさ・・・・。 今まで使用してきたコンパクトエフェクターの中でもトップクラスのデカさです。一気にボードのスペースを食ってしまいます。
こちらは専用のアダプターでしか動作しません。パワーサプライからの電源供給ができないのがこれまた厄介です。コンセントが挿せるタイプであれば問題ないですが・・・。
さらに厄介なのがインプットとアウトプットのジャックが逆なんですよね。右側がアウトプットで左側がインプットジャックになっています。これのせいでパッチケーブルが無駄に長くなってしまいます笑
つまみはGAIN、BASS、TREBLE、VOLUMEの4つです。こちらは割とスタンダードなセッティングですね。
作りが厄介尽くしで癖しかないこのオーバードライブペダル。どんな音がするのでしょうか・・・。
エフェクターの音作りについて
真空管が入っているだけあって、アンプで鳴らしたかのようなファットでジューシーなオーバードライブサウンドですね。
音の雰囲気はちょっと重く、ダークな歪みです。明るい感じにはならないですね。
ドライな感じは一切なく、ウォームなサウンド。いい意味でエフェクターらしくない感じです。
コンプ感がなく、ピッキングとギターのボリュームに追従していきますし、ダイナミクスレンジも広く、使い勝手はいいです。
GAINのつまみをMAXまであげてもディストーションの領域にはいかず、オーバードライブサウンドの中で歪み量が調節できます。
GAINを9時~10時くらいにしてVOLUMEをあげてやるとニュアンスもつけやすく、ファットで気持ちいいトーンになりますね。
BASSのつまみはミッドローの調整、TREBLEはミッドハイの調節ができます。両方を調節してバランス調整してあげないと何かか持ち上がっちゃう感じになりますね。
もちろん、真空管がヘタってくると音も弱々しくなっていきますので、定期的にメンテナンスが必要ですね。
総評
チューブアンプのようにファットでジューシーかつウォームなオーバードライブサウンドです。
真空管2本積んでいるだけあってそういう音がしますね。エフェクターな感じがないです。
音は悪くないのですが、コンパクトエフェクターとしての使い勝手が最悪なんですよね。
電源は専用アダプターが必要、サイズがトップクラスにでかい、インプットアウトプットジャックが通常とは逆、真空管のメンテナンスが必要とめんどくさい要素がてんこ盛りです。
GLAYのJIROはずっとこんなめんどくさいものを積んでいるのか笑
私は真空管がヘタってきたくらいで別の歪みペダルに乗り換えて手放してしまいました。
これをボードに乗せている人は私以外いまだかつて見たことがないです。
音は申し分ないですが、これをボードに搭載するのは色々覚悟を決めてからにしたほうが良いかと思います。