アナリシスプラス Power Oval 2をレビューします。このランクからオーディオに使用する電源ケーブルになってきます。
特徴
Analysis Plus社の電源ケーブルになります。
Analysis Plusのケーブルは独特のケーブルの作り方をしています。ケーブルの導体は円形の2芯のケーブルをまとめたものになっていますが、Analysisは円形ではなく長方形に近い楕円の芯線で中が空洞になっています(中空楕円ケーブル。ホロウ・オーバル構造)。この構造は特許も取られています。こうすることで、信号は高い周波数も低い周波数も均一に流れ、フラットな周波数特性が得られます。
通常の円形の芯線のケーブルの信号波形は多少歪みがかかるのですが、analysisは歪むことなく綺麗な波形のまま信号を送れるとのことです。
シールドやスピーカーケーブルは日本でも売っているのですが、こちらの電源ケーブルは日本では販売されていません。アメリカから輸入しなければならないので入手は面倒です。日本のHPには電源ケーブルそのもののラインナップも記載されていませんね。
コストパフォーマンス優秀と書きましたが、値段はそこそこ高価です。それに対してのパフォーマンスが優秀すぎるのでこのような表記にしました。
長さは5ft(1.5m)となります。
取り回しも電源ケーブルにしては悪くないですね。使い勝手は良いかと思います。
ケーブルの音質・評価について
ケーブルの総合評価ですが、Power Oval 2は・・・
6.5点
(評価:1~10点の10段階評価)
・音の分離 7点
・解像度 6点
・音圧 6点
・S/N比 6点
10万円超えのスーパーハイエンド電源ケーブルまではあと一歩及ばないものの、かなり優秀な電源ケーブルだと思います。
音の傾向としてはナチュラルで癖がないです。同価格帯他社の電源ケーブルとは格の違う素晴らしいパフォーマンスを叩き出してくれます。どうしてもこの価格帯の電源ケーブルは曇りや濁りのようなものが出てきてしまうのですが、こちらは透き通るように綺麗な音に仕上げてくれます。
コードを弾いても綺麗に一音一音分離してくれますし、解像度も良好です。
ノイズもシンプルに軽減してくれます。音圧・パワー感も申し分ないですね。
音の帯域もフラットで癖がなく、非常に使いやすいです。
オヤイデTUNAMI GPX-Rと比較しても明らかにこちらの方が全てのステータスを上回っていると言えます。
アンプに使っても良いですし、エフェクターボードの電源ケーブルに採用してみても良いでしょう。特に空間系のエフェクターのかかり方が変わってきます。例えばディレイ音がモヤモヤせず、くっきりに仕上げてくれます。
総評
全体的に音質を良好にしてくれる優秀な電源ケーブルです。変な癖がつかないのでどんな音楽ジャンルにも対応できるでしょう。
スーパーハイエンド電源ケーブルにあと一歩及ばないが、同価格帯では圧倒できるほどの音質改善が見込める
ナチュラルな音で癖がなく、どんなジャンルにも対応
取り回しも悪くないので非常に使いやすい電源ケーブルですね。アンプ・ボード側で2本ともこれにしても悪くないと思います。
弱点は新品は海外サイトから購入しなければならないことです。稀にフリマアプリでも出品されているのでそれを狙うかですね。
Pro power ovalならマーケットプレイスでも売っているようです。気になる方はお試しください。