Jimmy Wallace Jimmy Toneをレビューします。プレミア価格のついているオーバードライブペダルです。
特徴
Jimmy Wallace Jimmy Toneです。
ギターでは有名なメーカーであるJimmy Wallaceが製作したエフェクターペダルです。
Jimmy Wallace氏本人が製作している模様。
ギターもハイエンドでかなり高価ですね。エフェクターも滅茶苦茶高価。
プレミア価格になっているので、入手するのに相当時間がかかりましたがようやく買えました。
もう、生産されていないペダルなのかなと思いきや、今も少数だけ製作されている模様。
かなり個体数が少ないだけみたいですね。
エフェクターにレリック加工がされてあります。決してボロボロな物って訳ではないです。
どういったペダルなのか全く詳細が分からないまま買っています。
もう、情報が出てこないので自分で試すしかないと思いまして。
オーバードライブペダルとだけは認識していましたが、何系なのかも全く分からないまま購入することに・・・。
つまみはDrive、Tone、Levelのスタンダードな3つです。
エフェクターの音作りについて
ジューシーで奥行きのあってかつクリアなTS系オーバードライブペダルです。
これの正体は普通のTS系ペダルでした笑 TS-808の上位互換的なペダルですかね。
歪みのレンジも広く、トーンのレンジも広い。オリジナルのTS-808とは違って曇った感じがなく、綺麗でストレスフリーなサウンドが特徴的です。
Levelの出力はかなり低く抑えられており、音量を稼ぐことは期待できないです。
このペダル、滅茶苦茶ランドグラフDODに似ているんですよね。
ランドグラフDODのレビューはこちらから!
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ランドグラフDODもTS系で滅茶苦茶良いオーバードライブペダルですが、それに匹敵するTS系オーバードライブペダルだなと思います。
ランドグラフDODはランドグラフ独特のジューシーなしっとりとした粘りのあるサウンドが特徴的ですが、Jimmy Toneはジューシーではあるのですが、どことなくドライというか、さっぱりとしたサウンドですね。
ランドグラフは歪ませて粘りのある音で使いたいところですが、Jimmy Toneはあまり歪ませずにクランチサウンドで音を作ってさっぱりとしたサウンドで使ってもアリなのかなと思います。
かなり強く歪ませても音はきっちり分離しており、モヤモヤになることはないです。
Driveのつまみですが、12時でフラットです。MIN~9時くらいまではほぼ歪まず、9時~12時でクランチサウンドです。12時を超えてくるとオーバードライブサウンドになります。かなり緩やかに歪んでいき、MAXにしてもディストーションまでは歪まないです。
Levelのつまみですが、14時でフラットです。12時にしてしまうとバイパス時の音より少し後ろに引っ込んでいく感じです。15時くらいにするとクリーンサウンドよりも少し前に行く程度の音量になるのでこの辺りを基準に調整していくのが良いかなと思います。MAXにしても少し音大きいな程度で止まります。音量はほぼ稼げない歪みペダルと思っていいでしょう。
Toneのつまみですが、1時でフラットです。12時にすると少し籠った感じの音になります。9時より下げるとモコモコしていて使い物ならないですね。15時程度のするとブライトで抜けの良いサウンドになります。15時から一気にハイが上がっていってキンキンになるようなイメージです。
総評
ジューシーで奥行きのあってかつクリアなTS系オーバードライブペダルです。
強く歪ませても音が潰れていくことは一切なく、きちんと分離してくれてストレスのない良いTS系オーバードライブペダルだと思います。
ランドグラフDODに系統は似ていますが、DODほどのしっとりとした粘りのあるサウンドではなく、DODのような絶対これにしか出せないオンリーワン的な音は感じられないかなと言った印象。
TS-808と比べて圧倒的に値段が張るので、そこまでして買うペダルかどうかは弾いてみての判断かなと思います。
TS系インスパイアした他のペダルでも代用は効くんじゃないかな?とは思いますね。
それでもかなり良いオーバードライブペダルであることには違いないです。
欠点はやっぱり市場に出てくる個体数が限りなく少ない事ですね。たまにデジマートやフリマアプリで出品されている程度です。