千曲精密製作所(CHIKUMA)75CPS-14AGMK2-CL 電源タップ 電源ボックスをレビューします。
CHIKUMAの過去のフラグシップモデルの電源ボックスになります。
特徴
千曲精密製作所(CHIKUMA)のハイエンド電源ボックス75CPS-14AGMK2-CLになります。
CHIKUMAはハイエンドオーディオ製品(主に電源タップ、電源ボックス、電源ケーブル)を製作しているメーカーになります。
現在のCHIKUMAのフラグシップモデルはPossibleシリーズのPossible-4GⅡとなりますが、この75CPS-14AGMK2-CLはPossibleシリーズができる前のフラグシップモデルだったものです。
現在は廃盤モデルとなり、その性能はPossibleへと受け継がれています。
このシリーズは大変評価が高く、オーディオ銘機賞も獲得しています。 オーディオファンには最高峰電源タップ・ボックスとしては定番となっていますが、ギターアンプに使用したらどうなるのか・・・。
全く見当がつかないのでこれは試してみなければということで購入に至りました。
サイズもかなりの物なのですが、重量がなんと3.5kgあります。もう鉄アレイか何かか?と思いました。
コンセントの振動対策でしょうか。かなりの重量感です。
コンセントの差込口もしっかり挿せ、抜けることはまずないです。この辺りは抜かりないですね。ピタっとくっつけてさせるので音質に影響が出ないよう配慮された設計。
コンセント同士で干渉しないよう、シングルコンセントを採用とのこと。
接地面にはネジ込み脚を採用して若干浮かせてあります。振動減衰のためにつけてあるようです。
絶対音質劣化をさせないぞという強い決意が感じられます。これでもかというくらい音に対しての対策が施されていますね。
電源ケーブルは別売りです。お好みの物を使ってもらえればいいと思います。
電源タップの音質・評価について
今回はBMI OCEANIC STATEMENT Evolution Rhodium Limited Editionを75CPS-14AGMK2-CLに挿してギターの音がどうなるかの検証を行いました。(写真参照)
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問答無用の最高峰の電源ケーブルと電源ボックスでの検証です。
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壁コンセントと比較するとそれは圧倒的に音質が変化しますが、ORB DP-6iR+BMI電源ケーブルと比べてもそこまで変化することはないかなといった印象。
音の解像度・分離感は別格ですが、これは電源タップの影響というよりもBMI OCIEANIC STATEMENTの影響が強く出ている印象があります。
ORB DP-6iRよりも音が落ち着いていて聴き心地がよくなったかな?程度です。圧倒的に75CPS-14AGMK2-CLのが良いとは思えませんでした。
ちょっと拍子抜けですね・・・・。
オーディオアンプで実験はしていないので、こちらの電源タップがよろしくないという評価はつけれないですが、ギターアンプにはそこまで電源タップの影響が出るとは思えない結果となりました。
総評
オヤイデ等のミドルクラスの電源タップよりは間違いなくこちらの方が良いと言えますが、電源タップの影響より、電源タップに挿す電源ケーブルの影響のがかなり強いと感じられました。
BMIを挿せばBMIの特性になりますし、ESOTERIC9900を挿せばESOTERICの特性になります。
本音言いますと、2~3万帯のそれなりの電源ボックスに最高級の電源ケーブルを使っとけばもうそれ以上にはならないのでは?と思いました。
先にアンプ側やエフェクターボード側の電源ケーブルを購入することの方が重要ですので、タップ側の電源ケーブルまで交換する必要もないのかなと思います。お金が有り余っていればもちろん交換すべきですが笑
家庭用の電源タップのようなチープな物ではなく、オヤイデのミドルクラスの電源タップを用意しておけば悪くはならないと思います。使い勝手もいいですしね。