小型アンプヘッド Suhr(サー) corso 5Wのレビューをします。次、裏側の写真です。付属品は電源ケーブルです。3心の物が刺さります。
特徴
フェンダー社の元マスタービルダーであるジョン・サーが立ち上げたメーカーのヘッドアンプです。基本的にハイエンドギターを製造されているメーカーですが、ハイエンドアンプとエフェクターも製造していますね。
重量が4.8kgしかなく、非常に持ち運びしやすいです。サイズも小型でデザインもおしゃれなのが良いですね。真空管搭載モデルです。
コントロールつまみはDrive(歪量)、トレブル、ベース、power(1~5Wのアッテネータ)がついており、各ブーストスイッチ(ブライト、ミッド、ゲイン、プレゼンス、ディープ)がついています。
1chしかなく、フットスイッチもないです。それは小型ヘッドアンプなので仕方ないかと思います。
アンプの音作りについて
美しくてクリアなクリーンサウンドから濁りの無い芯のあるディストーションまで作れるオールラウンダーな小型アンプです。
1~5Wのパワーアッテネータがついています。実質マスターボリュームコントロールですね。こちらはフルテンにしてもそこまで歪量も増えて行かないです。音量もライブハウスで使えるところまではいかないですね。完全に家・レコーディング用だと思います。マーシャル1960Aで鳴らした時の話なので、もっと高性能なキャビネットを使えばライブハウスでも使えるところまで届くかもしれませんが。スピーカー4発ではなくて、スピーカー1発のキャビネットを使いたいところです。
Driveコントロールについては、クリーン~ディストーションまで幅広いサウンドが作れます。音質も非常に良いですね。ノイズも少ないです。澱みがなく非常に綺麗なサウンドだと思います。かなりきつめの歪が欲しい時はGAINスイッチをオンにしてやると問題ないですね。
トーンコントロールがベースとトレブルしかないですが、各種ブーストスイッチが実装されているので特に不自由なく音は作れます。ミッドの調整ができないので、基本的にミッドブーストスイッチオンにした状態で残りの二つのトーンコントロールをいじって音を作ることが多かったです。ブライトスイッチがハイ、ディープスイッチがローブーストのスイッチですね。プレゼンスはハイよりさらに上の高周波数がブーストされます。
総評
音質の良いクリアかつクリーン~ディストーションまで守備範囲も広いオールラウンダーな小型アンプです。
幅広いサウンドが作れて高音質なので非常に優秀なヘッドアンプだと思います。
ただし、ライブハウスの使用に耐えうる音量まで上がってくれないことが残念でたまりません。
4.8kgと軽量なので、スタジオ・ライブハウスにこれが使えたら最高だろうなと思ってためしに購入しましたが、出力5Wの限界を感じました。音量を全く稼ぐことはできません。
家用・レコーディングにはこれ以上ない素晴らしいアンプだと思います。自宅の寝室等で高音質のギターが弾けたら贅沢極まりないですね。