【ヘッドアンプ】Fender SUPER SONIC 22 Headをレビュー

フェンダー社のヘッドアンプ スーパーソニック22Wをレビューします。

付属品は電源ケーブル・スピーカーケーブル・フットスイッチがついています。電源ケーブルは3心の物が刺さります。

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特徴

やや軽量のヘッドアンプになっています。12kgほどですね。電車で持ち運べる限界がこのヘッドアンプの重量だと思います。

22Wなので当たり前ですが100Wのヘッドアンプほど高出力ではないです。

スピーカー端子8Ωでプリ・パワー共に真空管搭載のモデルです。

チャンネルはヴィンテージチャンネル(クリーン)、バーンチャンネル(歪)の2ch仕様、リバーブも搭載しています。

ヴィンテージチャンネルはノーマルモードとファットモードがあります。ファットモードに切り替えるとクランチサウンドになり、太めのトーンが出せます。フットスイッチでも切り替えられるので使いやすいですね。トーンコントロールはベースとトレブルの2つしかないです。

バーンチャンネルはゲインのつまみが2つ、ベース・ミッド・トレブルのトーンコントロールとボリュームのつまみが付いています。GAIN1が歪の変動の大きいつまみ、GAIN2が歪の変動の小さいつまみですね。基本的にGAIN1で歪量を調節してGAIN2で微調整で足していく感じになります。

リバーブはなんの変哲もない普通のスプリングリバーブですね。特に癖もないので使いやすいです。

アンプの音作りについて

ヴィンテージチャンネルではジャキジャキしたクランチサウンド、バーンチャンネルでは前に飛んでくる歪みではなく、上物の後ろで心地よく包んでくれるようなサウンドが特徴的です。

まず、ヴィンテージチャンネルですが、このアンプはツインリバーブのように完全なクリーントーンにはならないですね。ボリュームを上げていくと歪量も増えていきます。ファットモードにするとそれが顕著に現れてきます。

つまみを9時過ぎたあたりから一気に音量・音圧があがっていきますね。ライブをするには十分な音量だと思います。

そのくらいの音量を稼ごうとするとどうしても歪んでしまいます。クリーンで音量を稼ぐには向いていないアンプだと思いますね。家で弾くにはちょっと音が大きいですね。

ミッドを調節するつまみがないので、音作りは作りにくいですね。ミッドを上げようとするとボリュームを足してベースとトレブルをいじって微調整するしかないのですが、歪量まで上がっていくのでちょっと面倒です。

どうしてもクランチよりのサウンドになってきます。ファットモードに切り替えるとさらにその傾向が強くなります。音を前に出すリードギターはファットモードにしっぱなしでもいいかもしれません。完全なクリーントーンが欲しい場合はギター側のボリュームを調節して歪量をカットする必要があります。

バーンチャンネルですが、オーバードライブ~ディストーションくらいまでは歪められます。ファズくらいまでの強い歪みは出せないですね。音が前に出るタイプの歪ではなく、奥行きと広がりのあるサウンドですね。バッキングギターにはよく合うと思います。リードギターには正直おすすめできません。エフェクターの歪を使われた方が良いですね。

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総評

ヴィンテージチャンネルではジャキジャキしたクランチサウンドがメイン、バーンチャンネルではバッキング向けの広がりと奥行きのあるオーバードライブ・ディストーションサウンドがメインのアンプになります。

クリーンチャンネル・歪チャンネル両方ともそれなりに使えると思いますが、100点のところまで行ってくれないイメージですね。両方80点と言った所でしょうか。

ヘッドルームもそんなに余裕があるわけではないので、ギターソロの時ペダルで音量ブーストしても思ったより上がってくれなくて難儀しました。その場合はどうしても歪量を減らしてやらないといけなくなります。と言っても、ヴィンテージチャンネルではマスターボリュームがないのでちょっとどうにもならない感じはありますが・・・。

綺麗なクリーントーン・強烈な歪が欲しいって方には合わないと思います。それらが得意なアンプを買われた方がいいですね。両方優秀なんですけど、もう一息!って感じでしょうか。器用貧乏なアンプですね。

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