Empress Effects(エンプレスエフェクト) Tremoloをレビューします。今巷で話題のエフェクターブランドですね。2010年代を代表とするエフェクターメーカーですね。
特徴
Empress Effects (エンプレスエフェクト)Tremoloです。
Empress Effectsとは
Empress Effects(エンプレスエフェクト)はカナダのエフェクターブランドであり、天才エンジニア集団が作り上げる 「レコーディング機材レベル」の音質を持つ、「多機能かつ斬新なアイデアが詰め込まれた」 ギター専用ペダルを製作しております。
Empress Effectsの噂は全世界を駆け巡り、いまや多くの先鋭的なアーティストたちに絶大な信頼感と支持を得るようになりました。
繊細でパーフェクトな回路設計、レコーディング機器のようなハイエンドパーツ、機能を詰め込んでいながらも圧倒的にコンパクト、他のギターペダルにはありえないようなS/Nの良さ、そして何と言ってもその 「音楽をクリエイトするための」 センスのよさ。急成長する注目のブランドです。
高品位なアナログ回路をデジタル制御することで、素晴らしいアナログ音質と、拡張されたファンクションを融合しています。
Tremoloは現在、後継機種のTremolo2に置き換わっています。 ModeとWaveformのトグルスイッチの配置変更とプリセットを設定できるように仕様変更されていますが、こちらはその前の機種。
〇圧倒的な高音質設計と基本性能!
ということで、ギターエフェクターのトレモロでは考えられないほどのオーディオ性能の良さを誇ります。
周波数特性は4Hz – 30kHz、歪率は0.4%以下、SN比107.7dBと、プロオーディオ並みのアンプ回路を搭載されており、市場に出回っている多くのトレモロでは、エフェクトをかけるとボリュームが下がってしまうものが多いですが、Tremoloは出力に12dBのゲインコントロールを設け、最適な出力ボリュームを確保できます。
〇 3タイプの研ぎ澄まされたウェーブフォーム
Empress EffectsのTremoloでは、上部とWaveformトグルスイッチにより、3タイプの波形タイプを選択できます。 最初のモードは「Triangle」で最も標準的な三角波のLFOから作られるトレモロサウンド。 2番目のモードは「Square」でより急激な音量変化によるブツ切れのトレモロサウンドをカバー。 そして3番目のモードは非対称波形による有機的な揺れが特徴的な「Tube」モードで、1965年製のFender Vibrolux (ブラウンフェース)のサウンドを完全に再現。
〇レシオ付きのタップテンポでトレモロスピードを入力可能です
向かって左側のフットスイッチでテンポを入力できます。 Ratioも 1:1、3:4、1:2、1:3、1:4から選択でき、テンポ軸に対して複雑に揺れるトレモロ効果も簡単に作れることが可能。
〇 8つの異なるリズム・トレモロ
Rhythmのコントロールで設定が可能です。RHYTHM-1は標準的な滑らかなトレモロですが、残りの7ポジションはより複雑なアクセントを持ったリズムでトレモロエフェクトします。5/4タイムの特殊なリズムも用意されています。
後はDepthのつまみとGAINのつまみですね。エフェクトの深さと音量のコントロールするものとなっています。
エフェクターの音作りについて
原音そのままに綺麗にトレモロエフェクトをかけることができる高音質なサウンドです。
全く信号の劣化が感じられないんですよね。ONにしてもOFFにしてもそのままの音質です。こういう空間系エフェクターは多少は劣化覚悟して使うものですが、これは気にしなくて良さそうです。
トレモロのエフェクト音も非常に綺麗にかかりますね。エフェクト音そのものにキャラクターがつくというよりは、原音を一切崩さずにそのままかかってくれます。
セッティングもかなり多機能で細かく設定できますが、各種コントロールも感覚的に使えるので取っつきやすいです。癖が全くない。
まず、Depthのつまみですが、12時でフラットです。MINまで下げるとバイパス時と同じ状態、そこから徐々にエフェクトがかかってくる感じ。9時まではほとんどかかってないような状態ですが、10時からエフェクトが強くなってきます。12時を超えてくると原音とエフェクト音の分離が増していき、MAXにすると完全に分離します。
RATE/ratioのつまみですが、これも記載されてある数字通りにきっちりエフェクトがかかるので滅茶苦茶使いやすいですね。どんなテンポ感なのかは左下のライトが点滅して教えてくれるので非常に分かりやすい。タップテンポ機能もありますけど、別に使うことないんじゃないかな・・・。点滅して教えてくれるのでつまみでコントロールした方が早い気がします。
rhythmのつまみですが、1でデフォルトの状態です。アクセントがない状態で原音のレベルと同じエフェクトがかかります。数字を一つずつ足していくことでアクセントが1個ずつずれてくる感じですね。
例えば2ですとタ↑タ↓タ↑タ↓タ↑タ↓、3ですとタ↑タ↓タ↓タ↑タ↓タ↓のようなイメージです。
GAINのつまみは12時でバイパス時と同じレベルとなります。そこから感覚的にエフェクト音の調整ができます。変な癖はないです。MINにすると原音もエフェクト音も完全に音が消えます。MAXにしても爆音とまではいかず、気持ち音量が持ち上がる程度ですね。
modeのつまみではタップテンポモードとノーマル、two speedモードとありますが、ノーマルとtwo speedで何が変わったのかよくわからないです笑
ノーマルにしておくのが無難ですね。
waveformはtriangle、tube、squareのモードがあります。tubeモードで滅茶苦茶綺麗できっちりエフェクト音がかかります。triangleではややエフェクト音が弱く、ぼんやりしたようなイメージ。squareでは大袈裟にエフェクトがかかりますね。
総評
原音の信号を一切劣化させることなく、綺麗にトレモロエフェクトをかけることができる多機能・高音質なトレモロペダルです。
基本的な機能は全て備わっているので、これで満足できないってことはないんじゃないかなと思います。
音に変な癖がつくこともなく、非常に優等生なペダル。
各種コントロールも感覚的に扱えるので取っつきやすいです。
rate/ratioを切り替えるとそのテンポ感をライトで点滅して教えてくれるのが便利ですね。タップテンポ機能も搭載されてありますけどもうつまみのコントロールで不自由ない気もします笑
サイズは若干大きめですが、それが気にならないのであれば特に問題ないですね。